https://www.imh-sol.co.jp/column/blog/awareness-and-sharing.html 【気づきと分かち合いがもたらす幸せ】より
1年以上コロナ禍が続いていますが、それでも草花は芽吹き、陽の長さと陽射しの暖かさを感じられるようになってきました。この時期の日本はライフステージやライフスタイルが変わる人たちが多くなり、自分をリセットしたい人にとっては絶好の機会でもあります。関わる人も場所も変えるのはとても大切なことです。とはいえ、環境が変わっても自分が変わらなければ、以前と同じような人間関係の問題が起きるように思います。 そこで「自分を変える」そんなことを綴りたいと思います。
自分を変える
皆さんは、自分のことを「こういう人間です」と他人に示し、それによって他人から見た自分について知る機会はありますか?またはこのような体験はありましたか?なんでも自分自身を構成する要素は3つあるんだそうです。
(1)物質的な要素
自分の身体、衣服、家族、家、所有物など。SNSで露出の高い部分ですね。
(2)社会的な要素
自分の周囲の人たちによって知られている姿や、もたれているイメージ。
(3)精神的な要素
自分自身が自分のものとして認めている意識状態、心的能力、情緒、欲求など。
この中でも(2)社会的な要素,(3)精神的な要素は、自分と他人との間のコミュニケーションによって大きな影響を受けるのだそうです。具体的に言うと「私」自身が知っている”私の情報 ”を他人に伝えることによって、他人にもたれているイメージが変化する。また他人が知っている「私 」に関する情報を受け取ることによって、自分の意識状態などが変化するということです。この過程が「自分自身を変える」ということになります。
自分について正しく知ってもらいたい
あるがままの自分を素直にオープンにし、他人の知らない部分を少しでも少なくし、自分自身について知っていることを相手と共有することができたら…。と思いませんか?それは「自己開示」という方法によって可能になります。皆さまも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。 でも、これを実践するのはとっても難しいのです。
何故か?それは「自己提示」といって、実際の自分よりも少しでも良く見せたいという「演出」心理が働きやすいからです。また「仮面的自己提示」といって、他人が自分のことについて、どう見ているか十分意識していて、それに自分の実際の姿を合わせようとする無意識の努力があらわれ、一度仮面をかぶってしまうとますます自分の本当の姿を出しにくくなったり、自分自身も本当に自分がわからなくなるからです。必ずしも”真の自分”の全てをさらけ出す必要はありません。自分を守れる範囲での「自己開示」をすればよいのです。
それでは、自己提示に邪魔されずに、「自己開示」ができる方法をお伝えします。
・自己開示の相手を見極める
自分が適当と認める相手に自己開示を行います。「適当」と言うのは、単に気が合う、話しやすいということではなく、おだてや過剰な気遣いをせず率直に意見を述べてくれる人。と捉えてください。
・フィードバックを受ける
適当と認める相手から、必ず自己開示についてフィードバックを受けることです。それを弁解や反論せずに素直に受け止めます。
・イメージを比較し、安定化する
他人のフィードバックと自分自身の”私のイメージ”の比較をし、自分のイメージを安定化させます。安定化できたら、自分自身が変わる足掛かりになりますし、既に変わっているかもしれません。
気づきと分かち合いがもたらすこと
では、自分をありのまま他人に示す「自己開示」や他人から得られる「フィードバック」にはどのような効果があるのでしょうか。
メリット1 気持ちを浄化する
自分の感情や悩み、葛藤などを他人にありのままに打ち明けることで、ストレスやイライラの解消になります。泣くとスッキリするとよく言われますが、同じ働きです。
メリット2 自分の意見や感情が明確になる
自分の気持ちや考えを、ありのままに他人に語ることによって、その過程であらためて自分のことを客観視し、明確化することができます。
「変わりたい」「変えたい」、そう容易いことではありませんが、自己開示をしたり、フィードバックをもらうことで、新たな気づきが生まれ、心がすっきりします。こうなれば変化が起きることは間違いありません。何故なら前進しているから 。
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