http://www5c.biglobe.ne.jp/n32e131/aki/akikaze02.html より
秋風におくれて吹や秋の風 蕪村
唐黍のおどろきやすし秋の風 蕪村
江渺々として釣の糸吹あきの風 蕪村
かなしさや釣の糸ふく秋の風 蕪村
秋風や酒肆に詩うたふ漁者樵者 蕪村
秋の風書むしばまず成にけり 蕪村
おもひ出て酢つくる僧よ秋の風 蕪村
金屏の羅は誰があきのかぜ 蕪村
秋風や干魚かけたる濱庇 蕪村
秋風にちるや卒塔婆の鉋屑 蕪村
十六夜の雲吹去りぬ秋の風 蕪村
つり鐘に椎の礫や秋の風 几董
物換る壁の夕日やあきの風 召波
吹尽しのちは草根に秋のかぜ 白雄
一さかり萩くれなゐの秋の風 青蘿
朝顔も実がちになりぬ秋の風 青蘿
日の暮やひとの皃より秋の風 一茶
うら口は小ばやく暮て秋の風 一茶
うしろから秋風吹やもどり足 一茶
秋風や仏に近き年の程 一茶
泣く者をつれて行とや秋の風 一茶
かな釘のやうな手足を秋の風 一茶
秋風の一もくさんに来る家哉 一茶
秋風や鶏なく家のてつぺんに 一茶
秋風やつみ残されし桑の葉に 一茶
秋風や磁石にあてる古郷山 一茶
秋風やむしりたがりし赤い花 一茶
淋しさに草のいほりを出でて見れば稲葉おしなみ秋風ぞ吹く 良寛
0コメント