ドクダミ

十薬の花や電車に間に合へる  高資

facebook吉冨 信長さん投稿記事

ドクダミの医学的な効能がすごい

ドクダミは湿潤で日陰のある場所で生育する野生植物です。これは伝統的な医薬品として日本だけでなく他アジア圏でも使用されており、医療用ハーブティーとしても利用されています。また化膿性皮膚疾患の治療にもよく使用されていました。

ドクダミは化膿性皮膚疾患の主な原因となっている黄色ブドウ球菌に対して、抗菌性、抗バイオフィルム効果そして抗炎症効果があることがわかっています(※1)。

また、ドクダミには解毒作用があると言われてきましたが、この解毒とは抗菌や抗ウイルス作用のことを指しています。最近の研究では、カンジダ菌、連鎖球菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)、フソバクテリウム・ヌクレアタムに対して大きな抗菌効果があることが発表されています(※2)。

ドクダミの成分は、リウマチ、アレルギー疾患、がんなどで亢進するNF-κBという転写因子(タンパク質)を阻害します。よって、この機序によって、ドクダミはヘルペス感染に対する抑制効果(※3)、SARSウイルスへの抗ウイルス効果(※4)、炎症性TNF-αの産生の減少による抗炎症効果(※5)などが認められています。

近年、抗生物質投与や家畜肉由来の抗生物質の曝露によって、腸内の抗生物質「耐性菌」の出現が問題となっていますが、実はドクダミの成分が抗生物質耐性菌の発生を妨げることがわかっています(※6)。

ドクダミはこうした免疫活性の薬としてだけでなく、糖尿病を予防する民間療法としても重宝されていました。実際にマウス実験で、ドクダミ成分は抗糖尿病効果があることが証明されています(※7)。ドクダミ成分が糖を取り込む輸送体であるGLUT-4を活性化させ、さらに抗酸化作用によって、糖尿病の予防や糖尿病合併症の抑制に有益な効果があったのです。

そして、特筆すべきはドクダミには肝臓保護効果が認められていることです。私たちの肝臓は常に社会的な毒素の酸化ストレスに見舞われていますが、ドクダミ成分は肝組織のグルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ、SOD酵素などの抗酸化酵素を促進させることにより、酸化ストレスを緩和することがわかっています(※8)。

他、利尿作用による膀胱炎の改善、抗アトピー、蓄膿症、虫刺され、切り傷の消毒、できものなどにも使われています。

ドクダミはお茶として飲んだり、ホワイトリカーに漬けて水に薄めたスプレーとして蚊さされなどに対しても使えます。

ぜひお試しください。ただし、何でも飲み過ぎ、使い過ぎはだめですよ。

 

---------------------------------------------------

(参考文献)

※1  Biosci Biotechnol Biochem. 2016 Jun; 80(6):1205-13

※2  Biomed Res Int. 2016; 2016: 2581876

※3  Virology. 1998 Aug 1; 247(2):212-22

※4  Am J Chin Med. 2006; 34(6):937-47

※5  J Ethnopharmacol. 2011 Jan 27; 133(2):922-7

※6  J Ethnopharmacol. 2008 Apr 17; 117(1):34-40

※7 Adv Pharmacol Sci. 2014;2014:809438

※8 Biomedicine (Taipei). 2014 Mar; 4(1): 5

http://youjo-labo.com/dokudamioteate-10588.html?fbclid=IwAR0OgOZ-cSrtU58tZYa-I1cUqfHDSWiVrhD-qbyVH5F2d5EeqMFYhMGDHRI   より

体内の老廃物除去作用のある「どくだみ」

「どくだみ」は、ご存知ですよね?

庭先に雑草のごとく生えているアレです(笑)

どくだみは、半日陰地を好みます。

建物で陰ってちょっとジメジメした場所によく生えています。

子どものころ、母はこのどくだみを乾燥させて健康茶にしたり、日本酒に漬けて化粧水にしたりしていましたが、私はこの特有のにおいが苦手であんまり好きじゃありませんでした(今は全然平気です)。

「葉っぱを触ると臭い」とにかくこの第一印象が強かった。

においや味から蘇る記憶って、不思議なくらい鮮明にその情景が思いうかびます。

五感をつかった体験って身体で覚えているんですね。

その名前は毒々しいですが、広辞苑編者の新村出「語源をさぐる」によると、ドクダミとは江戸中期の儒学者・新井白石の著した語学書「東雅」には「毒をダミする」が語源となっています。

ダミとは、「矯正する」「止める」の意味。

つまり、毒を直す、阻止する草ということになります。

また、江戸時代の儒学者、「養生訓」で有名な貝原益軒の「大和本草」には「わが国の馬医がこれを馬に用いると、十種の効能があるので十薬とよぶことにした」と記載されており、現在、漢方でも「十薬」と呼ばれています。

その薬効は、いまでは十種にとどまらず、数多くの有効性が証明されています。

インターネットで「どくだみ」と調べるとたくさんの情報が出てきます。

-薬効・効能-

ドクダミの花穂や葉、茎には、排便を促す緩下作用や余分な水分を排泄する利尿効果がある成分を含んでいるので、体内の老廃物除去作用がある。

また毛細血管を強化する作用もある。カリウム塩を含んでおり、神経細胞や筋肉組織を活性化する働きがある。

体内の水分を正常に保ち、利尿作用、快便作用、皮膚表面の汗腺の調節に効果があり、自律神経をコントロールする働きもしている。

ドクダミの独特の臭いは、精油成分。この成分は、強い抗菌作用がある。

最近、抗カビ、抗菌作用について目を向けられている。

ドクダミの独特の臭いのため昆虫も嫌うほどで、白アリ予防や食品の防腐剤としても開発されている。

生葉では独特の臭いのため飲用できないが、乾燥させると、精油成分が揮発するので、煎じて飲用することができる。

煎じて飲料することにより、便秘症、風邪、蓄膿症、耳鳴り、胸の痛み、のぼせ、胃酸過多、高血圧、動脈硬化、冷え性などなど数え切れないほどの効能があります。

-ドクダミのお風呂-

ドクダミは、煎じて飲用するだけでなく、入浴することでも、いろいろな効果がある。

市販の入浴剤と比較すると、自然な緩和作用が大きな特徴。

血液循環の改善、消炎作用、保温効果が高くなり、冷え性、更年期障害、生理不順、腰痛、アレルギー性湿疹、アトピー性皮膚炎、皮膚病、ニキビ、吹き出物によい。

また、心身をリラックスさせ、血行をよくし、新陳代謝を高め、皮脂分泌を活発にする。

引用:薬膳の書 どくだみ

そこらへんにたくさん生えていて、しかも判別も容易などくだみですから、自然療法や野草の入門としてはもってこいの植物ですね。

今回は、このどくだみの自然療法のひとつを紹介したいと思います。

蓄膿症にきく「生どくだみ療法」

この夏、風邪をこじらせてから鼻の調子が思わしくなかった息子。

しばらく様子を見ていたのですが、一向に良くならず。

長い間鼻づまりが続いて、鼻をかむとドロッとした黄色の鼻水、鼻をいくらかんでも奥に残っている感じ、そして、においがわからない。

これは、ヤバイ。蓄膿症だ。。。何とかせねば、、、、自然療法で何かあったよね・・・と、本棚から東城百合子先生の「自然療法」の本を引っ張りだして調べてみると、ありました。

生どくだみ療法。

この時点で、息子は両方の鼻がつまっていてきつそうでした。

そこで、私は「このまま鼻が詰まったまんまだったらおバカになるよ~」と脅し(笑)(←ウソじゃないですよ。鼻づまりによって、集中力や暗記力などが低下、血流の流れが悪くなりホントに頭が悪くなります)、おバカにはなりたくない息子は、すんなり生どくだみ療法を受け入れてくれました。

蓄膿症とは、鼻の奥にある「副鼻腔」という普段は空っぽの空洞部分に膿が溜まる病気のことです。

「慢性副鼻腔炎」ともいい、年齢に関係なく発症します。

風邪が長引いて、ウイルスや細菌によって炎症を起こしたり、慢性のアレルギーが悪化したり、虫歯から蓄膿症になる場合もあります。

一般的な治療としては、抗生物質や炎症を抑える薬を飲んだり、細かい霧状の薬液を機械を使って鼻から吸引したり、それでも治らないときは、外科的手術を行うことになります。

ん?調子悪いな?→病院に行こう!ではなく、その前に、ワンクッション。

調子悪いな?→家庭でできる自然のお手当→病院に行く。という行動がとれるように、自然療法のレパートリーを増やしていけたらいいですよね。

生どくだみ療法のやり方

1.どくだみの生葉5~6枚をきれいに洗い、塩を振って汁が出でグニャグニャになるまで手で揉む。

2.やわらかくなったどくだみの葉をクルクルと硬く巻いて悪いほうの鼻に差し込む。

3.30分くらいして、どくだみの葉っぱを取り、鼻をかむ。

これだけです。

においは、生葉なので結構しますが、息子も私も大丈夫でした。

どくだみの枚数は、葉の大きさや筒状に巻いた太さによって調整してください。

息子は、3枚くらいが丁度良かったです。

鼻に入れておく時間も30分が目安ですが、これも状況に応じて調整してください。

息子は、10分ほどで、完全に詰まっていた鼻から多量の鼻水が流れてきたので取って鼻をかみました。

鼻が詰まってかめなかったのが、どくだみの葉っぱを10分足らず差し込むだけで、詰まりが取れて鼻水がたくさんでてきたので、息子は嬉しそうに通った鼻の方で息をして「ほらっ♪息できる♪」とわざわざして見せてくれました。

もちろん、1回で蓄膿症は改善しません。

継続することが大事です。

息子も今も家庭でお手当継続中ですが、一番酷かった両方鼻づまりで味が全く分からないという状況からは脱して、改善傾向にあります。

現在は、この生どくだみ療法に加えて、鼻うがいもしておりすっきりしてきているようです。

「鼻うがい」もとってもおすすめなので、これについては次回お話したいと思います。

https://nukada.jimdo.com/%E8%96%AC%E8%8D%89%E5%9C%92/%E8%96%AC%E8%8D%89%E5%9C%92%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6/  【半夏生】より

 ハンゲショウはドクダミ科の植物で、中国、台湾、朝鮮半島に裳分布しています。日本では本州、四国、九州、沖縄の水辺や湿地に自生している多年草です。白い根茎を伸ばして群生します。葉や茎を折ったりするとドクダミに似た臭気があります。

 茎は直立し、草丈は60cm~100cmほどになります。葉は幅3~6cm、長さ5~10cmほどの、卵心形で互生しており、花がつく頃の6~8月頃、茎の頂点から10~15cmの花穂を伸ばし、花びらを持たない白い小花をたくさん咲かせます。花が咲く頃、花穂のすぐ下の葉は、付け根に近い部分から先端にかけて白い斑が入りますが、白くなる大きさはまちまちです。大抵は葉の先端には緑色を残したままになります。

 江戸時代1803年に著された「本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう」には、江戸時代には、オシロイカケ、ハンゲグサなどの名で呼ばれたという記録が多くの本草書に残っています。

現在では、漢名そのままの三白草(さんぱくそう・みつじろぐさ)や片白草(かたしろそう・かたしろぐさ)の名前で、季語や茶花で呼ばれています。片白草とは‘葉の表面は白斑となっても裏は淡い緑’であることに由来します。

 夏至(げし)から11日目にあたる日を暦上では “半夏生” といい、太陽暦では7月2日にあたりますが、(2016年の)今年は7月1日に当たりました。半夏の頃に生えるからカラスビシャクを半夏というという説や、その逆でカラスビシャクが生えるころだから半夏というのと、諸説あるようです。葉が部分的に白くなるところから、おしろいで半分化粧しているように見えることから半化粧だとする説もありますが、私は暦上からと考えるのが自然のように思えます。

 カラスビシャクが生えるこの頃は、梅雨開けの前で雨の多い時期です。有毒なカラスビシャクが花をつける頃なので、誤食には気をつけるようにという意味もあるのではないかしら・・・と思うのは、穿ちすぎでしょうか。

カラスビシャクは有毒植物ではありますが、生薬・半夏(はんげ)で、優れた鎮吐剤として漢方処方で用いられてきました。カラスビシャクについてはこちらをご覧下さい。

 薄黄色の花穂は、初めは垂れていますが、やがて立ち上がります。花は花弁も萼片もない裸花です。

花が終わる頃には、葉の白い斑は消えて、葉は緑色に戻ります。

学  名:Saururus chinensis

科  名:ドクダミ科

原 産 地:東アジア、日本各地 (北海道を除く)

別  名:カタシログサ・カタシロソウ・ミツシログサ・サンパクソウ

利用部位:全草又は必要に応じて生の葉を⇒開花期に全草を採り、水洗いしてか

     ら、日干しします。

効  能:・利尿に⇒一日量10g~15gを、水600ccで1/3楼まで煎じて、服用しま

      す。

・腫れ物に⇒ 軽く一握りを水400~600ccで、1/3両に煎じて、冷めた

 ら、その煎液で患部を洗います。

また、生葉を少量の塩で揉みつぶし、患部に貼ります。

成  分:全草の臭気は精油によるもの。フラボノイドのクエルセチンやクエル

     チトリンを含む配糖体があり、利尿作用があります。 

コズミックホリステック医療 俳句療法

吾であり・宇宙である☆和して同せず☆競争ではなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000