プロパガンダ

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d33a822d28d7782cf08d38339ce4845e4a615de

【大失敗だった中国のプロパガンダ作戦 コロナ「米軍犯人説」は取り下げも…メンツ維持へ引くに引けず】 6/6(土) 16:56配信 夕刊フジ

 【新型コロナと米中新冷戦】

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、米国と中国は全面的な競争から全面的な対決に向かっている。歴史上最悪の米中関係の中で、中国共産党が行っている情報戦、特にプロパガンダ戦は独善的で火に油を注ぐ結果となっている。

中国は、武漢ウイルスの世界的な感染拡大について、世界の人たちに対する謝罪をしていない。謝罪するどころか、「中国政府はウイルスの拡散を防ぐため、都市封鎖を行った。中国は世界を救うために巨大な犠牲に耐えた。だから世界は中国に感謝すべきだ」と主張している。

中国の「感謝しろ」という外交は「感恩外交」と表現されるが、世界各国の中国に対する怒りに油を注ぐ結果となっている。

そして、中国が世界に対する自己主張を強めるなかで、世界各地の中国外交官は、相手の大小を問わず攻撃を仕掛けている。これは、中国外務省内の姿勢変更の一環であり、中国指導者が世界における自国の正当な地位を求めていることと連動している。

この戦闘的な外交を中国では「戦狼外交」と呼ぶが、この名称は中国のアクション映画「戦狼」に由来する。

中国はまた、偽の情報を使った「情報戦」まで展開している。

例えば、中国外務省の趙立堅副報道局長は3月12日、ツイッターで「米軍が新型コロナの流行を武漢に持ち込んだのかもしれない。データを公表し、透明性を向上させるべきだ。米国は中国に説明する義務がある」と米国を批判した。中国の報道官が明確な証拠もなく、ここまで踏み込んで米軍関与陰謀説を主張するのは極めて異例だ。

ただ、この米軍犯人説は世界中からの批判を浴びて取り下げられた。

彼らが「米軍犯人説」のような明らかな虚偽の主張をする背景には、「超限戦」に通じるものがある。「嘘は方便、嘘も100回言えば真実になる」という発想だ。ナチスの宣伝大臣、ヨーゼフ・ゲッベルスがよく使ったフレーズだ。

しかし、中国のあまりにも荒唐無稽なプロパガンダは逆効果で、米国内では中国に対する超党派の怒りが沸き起こっている。「中国政府は、武漢ウイルスが引き起こした危機を利用して、世界中で経済的・政治的優位を確立しようとしている。中国政府の誠実さや善意を期待してはいけない。より強固で現実的な対中戦略が必要だ」という点で、共和党と民主党の意見が一致している。

硬直した中国当局のプロパガンダ戦は大失敗であるが、中国共産党の国内におけるメンツを保つために、引くに引けない状況になっている。

 ■渡部悦和(わたなべ・よしかず) 元陸上自衛隊東部方面総監、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。1955年、愛媛県生まれ。78年東京大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、第28普通科連隊長(函館)、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。13年退職。著書・共著に『中国人民解放軍の全貌』(扶桑社新書)、『台湾有事と日本の安全保障』(ワニブックスPLUS新書)など。


https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/who-66.php

【中国がWHOに送り込んだプロパガンダ宣伝マン】2020年5月28日(木)16時56分

ヒレル・ノイアー(NGO「国連ウォッチ」代表) 

2018年の国連総会の準備会議で演説するチャウ LOEY FELIPE-UN PHOTO

<中国政府お墨付きのニュースキャスターが、流暢な英語を武器にWHO親善大使として中国の宣伝を々と発信中>

オンライン上で開催されたWHO(世界保健機関)の年次総会は5月19日に閉幕したが、WHOのテドロス・アダノム事務局長は今こそ世界に説明しなければならない。WHOの活動や課題を人々に知らせる重要な役目を負い、スポーツや芸術分野の著名な人物が起用される「親善大使」の1人に、なぜ中国政府お墨付きのニュースキャスターがいるのか。この人物はWHO親善大使の肩書を利用して、中国の新型コロナウイルス対策を模範的な取り組みのように見せ掛けている。

問題の大使ジェームズ・チャウは生まれも育ちもイギリス。2004年から北京に拠点を移し、中国の国営テレビ局・中国中央電視台(CCTV)の英語放送チャンネルでキャスターを務めてきた。

親善大使に就任したのは2016年2月。中国籍で中国政府と密接なつながりを持つ陳馮富珍(マーガレット・チャン)前WHO事務局長の指名による。親善大使の任期は2年だから、その後テドロスが2回任期を延長したことになる。

ケンブリッジの卒業生である彼がなぜ、全体主義国家に身売りし、流暢な英語を強みに世界中の視聴者に中国の主張を吹聴しているのか。その疑問に彼は答えようとしない。分かっているのは、彼がやっているのは正真正銘のプロパガンダだということだ。

チャウは現在、中国に関する報道に影響を及ぼすことを目指す民間の米中交流団体「太平洋国際交流基金会」が主宰する、ニュース動画サイト「チャイナ・カレント」のホストを務めている。

外交専門誌フォーリン・ポリシーによると、チャウの後ろ盾に「資金を提供している中国政府の高官」がいて、この人物は統一戦線工作部と呼ばれる対外宣伝活動を担う中国共産党内の組織と密接な結び付きがある、という。世界屈指の抑圧国家の宣伝マンというだけでも、国連機関の代表となる資格はない。だが、チャウの罪はもっと重い。

巧妙に論点をずらす

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によれば、チャウは自身がキャスターを務める番組で、中国人の個人情報を不正入手し、売却したとして2013年に中国で逮捕されたイギリス人調査員ピーター・ハンフリーの「自白」を放映した。だが実際には、ハンフリーは薬を飲まされ、椅子に鎖でつながれた状態で、取調官が書いた自白文を読み上げるよう当局に強要されたのだ。

そんなチャウが、パンデミック(世界的大流行)が勃発するや、親善大使の肩書を利用して、ツイッターや微ウェイボー博、YouTubeなどで中国の対応を美化し、中国の現体制と指導層を正当化するメッセージを流し始めたのは驚くに当たらない。

ジャーナリストを自称するチャウだが、中国の感染症対応をたたえるその投稿はきれい事だらけだ。当局がいかに市民の怒りの声を封殺し、報道を検閲したか、湖北省武漢でいち早く警告を発した医師がいかに当局の嫌がらせを受けたかには一切触れていない。

2月初めにインドの新聞に寄せた論説では、WHOが公衆衛生上の緊急事態を宣言したことに触れ、これは「感染拡大を制御する中国の能力に対する不信任投票ではない」と強調した。

YouTubeやポッドキャストの自身のチャンネルでも、テドロスが「中国に信頼を寄せ」「その指導層の能力を信じている」ことを盛んにアピール。中国がWHOに圧力をかけて緊急事態宣言の発出を延期させたという報道があると、国際社会の中国不信をさりげなくかわすため、中国の元高官へのインタビューで「世界全体としてどこでパンデミック対応を間違ったとお考えですか」と聞くなど、そのやり方はなかなか巧妙だ。

中国政府の誇大宣伝を世界に向けて発信するチャウ。WHOは彼を親善大使にしている限り、中国寄りと批判されても文句を言えない。

<本誌2020年6月2日号掲載>


Facebook 斎藤晟さん投稿記事

政治的プロパガンダの原型は百年以上前に既に存在していた    
6月16日の新聞(東京新聞夕刊)は、“新型コロナウイルスの感染者が16日、世界全体で800万を超えた(米ジョンズ・ポプキンスの集計による)”  ‟死者は、三大感染症の一つ、マラリアの年間死者数40万人を既に上回り、43万人を超えた”と報じている。  

感染者、死者の数は相当水増しされていると思われるので、実際の死者の実数は発表されている数字の半分以下なのではないだろうか。  

仮に、発表されている数字が水増しされていないとしても、かれらが予定していたであろう“目標”には遠く及ばないのだろう。  

私たちはどんな問題についてであろうと、数字を見せられると、何となく説得力があるように思えて、信じてしまいがちだ。  

しかしかれらにとっては“数字”は“言葉”と同様に騙しの道具手段なのである。  世論調査、ラジオやテレビの視聴率、政治家や政党に対する支持率、各種の統計などは全て、事実とは別のことを大衆に信じさせるための手段として彼らが編み出したものだ。  

かれらは、巷に跋扈しているあやしげな二流、三流の詐欺師とはわけが違う。  学問やジャーナリズム、政治の世界でそれぞれが一流の人として通っているような人たちだ。  

そういう人たちが、豊富な学識、正確な情報、に基づいて、綿密に練り上げ行くのだ。  

かれらは前世紀初頭に、そのための研究所を作っている。それは現在でも存続しているものと思われるが“ダヴィストック研究所”と呼ばれているものだ。  

そのダヴィストック研究所についてはジョン・コールマン博士の貴重な著作がある。( ダヴィストック洗脳研究所 大田龍 監訳 成甲書房)  

現代の政治状況を正しく捉えるために、かれらのプロパガンダの歴史の原点を知ることは、必要不可欠な作業であるように思えるので、同書からそのヒントになる部分を紹介しておきたい。  

“1913年、ロンドンのウェリントンハウスで初期の活動をして以来、ダヴィストックは、米国を初め世界各国の政策や国民生活を密かに、しかも着々と「方向付け」している。ダヴィストックはウェリントンハウスに本拠を置き、プロパガンダの作戦と宣伝を手掛ける組織として活動を開始した。当のウェリントンハウスは、ドイツとの開戦に断固として反対する英国大衆を翻意させるプロパガンダ攻勢を仕掛ける目的で設立された組織である”  “第二次大戦前夜には人格が操作されるという古典的な出来事が起こった。それを率先したのが英米の新聞である。どんな戦争にもいえるが、大衆を煽るためには誰かを悪魔に仕立て上げる必要がある。1913年、あのおぞましい大戦をつうじて悪魔に仕立てられた人物はドイツ皇帝ウィルヘルム二世であった”  

“当時最高のプロパガンダ創作者ノースクリフ卿は新聞界の大立物であり、ロスチャイルド家と姻戚関係を結び、ドイツを憎んでいた。ノースクリフはウェリントンハウスを反ドイツプロパガンダの中心に据えてウィルヘルム二世に特別な敵愾心を燃やした。皇帝はヴェネツィアの黒い貴族の出身であるヴィクトリア女王のいとこにあたる。”  

“ノースクリフは機会あるごとにウィルヘルム二世を罵倒したが、とりわけ激しかったのは皇帝がドイツの軍事力や武勇を讃えたときである。  ・・・・・ウィルヘルムは断じて軍人ではなかった。ロスチャイルドの一員であるノースクリフは「日の当たるドイツ」という皇帝の口癖が全ヨーロッパにとって、脅威となると警戒感を強め、いらいらを募らせた。自分の言い分になんらの根拠がなくても、それを最大限に利用しようとするノースクリフは何らの痛痒も感じないかのようだ ”  

“当時のドイツは事実上脅威ではなかったし、皇帝は好戦的で勇壮な戦士でもなかった。それどころか彼は5年間で三度軍縮を敢行したので、軍隊は殆ど使い物にならなかった。  彼が軍人などはもってのほかだ。ウィルヘルムが好戦的に見えるとすれば、やたらと飾り立てた軍服に身を包むことが好きだったことぐらいでしかない。ウィルヘルム二世がドイツの実権を殆ど握っていなかったという事実を知りながら、ノースクリフはそれを巧妙に隠していた”  “・・そしてベルギー行軍中のドイツ軍の仕業と喧伝された数々の残虐行為の責任を取るように彼に迫った。   ドイツ軍最高司令部が中立国ベルギーに進攻するという愚を犯したのはもちろん批難されるべきものだったが、国土の占領を企図していたわけではない。ベルギーはただの通り道にすぎなかった。  市民を殺害しても何ら得にならなかったはずであり、ドイツ軍最高司令部の言い分が正しい。  ノースクリフはウィルヘルム皇帝を「世界支配に執心する」「誇大妄想者」と呼んだが、たしかにヨーロッパの力は全く及ばなかった。  1940年にチャーチルは嘘を承知でヒトラーが「世界支配」という同じような願望にこだわっていると非難した。チャーチルは、巷で噂されているヒトラー首相の人物像を噂と知りながら、彼を「狂人」と呼んだ。  一向にくじけることのないノースクリフはお抱えメディアにウィルヘルム二世を「ヨーロッパの狂犬」と呼ばせ続けた。ウェリントンハウスはよだれを流す狂犬、猿さながらの生き物としてのウィルヘルム二世を描くように風刺漫画家に命じた。手軽な風刺漫画が書籍として売り出されたが、すぐに低俗な新聞が飛びついた。その漫画は内容が乏しく出来栄えは貧弱だった。英国人はそれを「安っぽい代物」と呼んだ。新聞の威力を示すためにノースクリフはその漫画本を絶賛する記事を書かせた。首相のアウキス卿は茶番劇そのものの序言の執筆を依頼された。ウィルソン大統領はレイマーカーズというオランダ人「芸術家」の著者がその本の宣伝のために訪米するとホワイトハウスで歓待し、漫画を絶賛した。  「効果」はその後ただちに現れた。人々は皇帝を「縛り首にすべきだと唱え」聖職者の一人に至っては「ドイツ人が皆殺しにされればドイツ人を許す」と言い出す始末だった。  皇帝のことを何も知らないハリウッドまではすぐさま皇帝批難に飛びついた。ベルリン駐在米国大使ジェームス・ジェラードの著者を脚色した『ドイツにおける4年間』が上映されて口火を切った。その映画は戦争に備える皇帝の本音という触れ込みだった。ウィルヘルムは被害妄想にかかった6歳児の知能指数しかもたない、木馬好きな人物として描かれた。  

『ベルリンの野獣』というタイトルのハリウッド版歴史映画に至っては更に醜悪だった。虐殺されたベルギー市民にほくそ笑み、魚雷で沈没させた船に含み笑いする人物として皇帝が描かれていた。いずれも真実ではなかったが、プロパガンダの目的は達成された。ドイツ人と、米国にあふれるドイツ製品はただちに激しいパッシングを浴びた。  それは史上最悪のプロパガンダ攻勢であり、英国政府の手によって英国内のみならず最大の眼目である米国においても仮借なく実行された。ウェリントンハウスはドイツを敗戦に追い込むために米国をあてにしていたからである。” 

 “戦争終結後もウィルヘルム二世に関するデマは続いた。事実、戦中戦後に彼を悪魔扱いにした当のプロパガンダマシーンは1959年7月13日のウィルヘルム二世の生誕百年記念日に至っても批難をやめなかった。著しく謗られたかつてのドイツ支配者をBBCが生誕記念日当日のドキュメンタリー番組でも取り上げたのである。  番組では皇帝自ら剣を振ってベルギー人の子供たちの腕を切り落とした、という身の毛もよだつような記事とベルギーの村々を行軍中のドイツ兵が女性をレイプしたというコラムに、英国人が慄いた様子が紹介されたが一切事実ではなかった。  

“ドイツ皇帝が何千もの新聞、雑誌、広告看板を飾る漫画の主人公からどうすれば突如生身の人間に変われるか。今では彼が英国陸軍省の巨大なプロパガンダマシーンの創作物だったことが解っている。そしてその組織はまさしく現代も密かに生き残っている。1913年当時と同じく今でも陰に隠れているが、私たちの中にはそのベールを必死に取り除こうとしている人々もいる。調査から判明したのは、これまで捏造されて真実として通用してきたもっとも不合理な嘘の製造元こそダヴィストック研究所であるということだ。”  

人間は誰しも、余りにも醜悪なものに対しては、それを見たくない、知りたくない、という潜在的な意識をもっているようだ。特に私たち日本人はその意識が強く働いているように思える。できればキレイ事で済ませたいのだ。  しかしキレイ事では私たちの世界は守れないのだ。  一世紀前、ヨーロッパの人達は邪悪な人たちの仕掛けたワナにはめられて、悲惨な戦争を経験し、多くのものを失った。そしてその後も形を変えて同じような悲劇を繰り返している。そこから抜け出すためには私たちを長い間痛め付けて来た真に邪悪な人たちの存在を、そして彼らの行動原理を明確に知る必要がある。  コールマン博士のこの著作( ダヴィストック洗脳研究所 大田龍 監訳 成甲書房)はそのことを教えてくれる。amadeo.jp

コズミックホリステック医療 俳句療法

吾であり・宇宙である☆和して同せず☆競争ではなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000