ゾンビ触手もつ不吉なウイルス

https://ameblo.jp/drminori/entry-12608585846.html  【ゾンビ触手もつ不吉なウイルス】2020-07-12   より

新型コロナウイルスに関しては色々な情報が錯綜しており、何を信じたら良いのか分からない・・・という患者さんも多く、私のブログでは医師サイトに掲載されていた医療ニュースや、信頼できる学術誌に掲載されていた論文を中心に情報を提供しています。

また感染症専門の医師が話されていた内容や、実際に治療に当たっているドクターからの話なども織り交ぜて記事にしています。

これとて、正直、どうなのか私には分かりませんが、信憑性のある事実(ファクト)を扱っているものを取り上げているので参考にして頂ければと思います。

どの情報を信じ、どう行動するかは個人の自由です。

1つの情報として扱ってもらえれば幸いです。

今日は有名な国際学術誌「CELL(セル)」に掲載された論文から。

Yahoo! Newsで取り上げられていたんですよ。

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「ゾンビ触手持つ新型コロナウイルス…考えていたよりはるかに不吉なウイルス」

6/28(日) 12:07配信 中央日報日本語版

新型コロナウイルス感染症を引き起こす「SARS-Cov-2ウイルス」が人体内の宿主細胞に浸透した後に触手を伸ばして周辺の健康な細胞までゾンビのように感染させるという研究結果が出た。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校が率いる国際研究チームは26日、国際学術誌の「セル」にこうした内容の論文を掲載したとロサンゼルスタイムズが報道した。

研究陣によると、新型コロナウイルスに感染した人体細胞はウイルスの命令によりさまざまな形の触手を伸ばし悪魔のような変形を引き起こす。

感染した細胞はフィロポディア(糸状仮足)と呼ばれる細い糸形の触手を生成するが、この触手は周辺の健康な細胞に食い込んでゾンビを作るようにウイルスを感染させるという。

通常ウイルスは宿主細胞内で遺伝物質を作った後に死んだ細胞の外に遺伝物質を放出する方式で増殖する。

だが新型コロナウイルスは感染効率を高めるため「ゾンビ触手」という武器をさらに装備しているというのが研究陣の分析だ。

同紙は「新型コロナウイルスが体内では科学者が考えていたよりはるかに不吉に動作する。新型コロナウイルスが速い感染のために進化過程で触手などの方法を開発したとみられる」と伝えた。

今回の研究を率いた同校のネバン・クローガン教授はエイズウイルス(HIV)と一部天然痘、インフルエンザウイルスがフィロポディアを使うが、新型コロナウイルスの触手は他のウイルスよりはるかに多くの分岐が伸びるなど特異だったと説明した。

クローガン教授は「新型コロナウイルスは(ひとつの宿主)細胞を殺す前に他の細胞を感染させるメカニズムを作り出した。新型コロナウイルスは科学者の予想と一致しないものが多い」と話した。

研究陣はがん治療剤として開発された一部の薬品が新型コロナウイルス感染細胞の触手形成を遮断するのに効果を発揮できるとみられるとも明らかにした。

今回の論文には同校の研究陣をはじめ、マウントサイナイ医科大学、ロッキーマウンテン研究所、仏パスツール研究所、独フライブルク大学所属の研究陣が参加した。

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この不気味な触手がNewsweekに写真付きで掲載されていました。

コチラのリンク先に画像がありますので是非見てください下矢印

リンク

www.newsweekjapan.jp  【新型コロナが細胞に生やす不気味な触手の正体は】

2020年7月2日(木)16時35分

感染した宿主細胞とそこから伸びる触手 DR. ELIZABETH FISCHER, NIAID/NIH

<「フィロポディア」と呼ばれる突起は、周囲の健康な細胞にもウイルスを広げていくための悪魔の触手。これを阻止できれば治療薬の開発につながるが>

「SARS-CoV-2ウイルス(新型コロナウイルス)」は、細胞に侵入した後に触手のような突起を伸ばし、周辺の健康な細胞を犯していく――こんな研究報告が発表された。

米学術誌「セル」に掲載された研究報告には、サルの腎臓の細胞に入り込んだ同ウイルスが触手を伸ばす様子を、特殊な装置で撮影した顕微鏡画像が添えられている。

国際的な研究チームが実施した同研究によれば、新型コロナウイルスは、侵入した細胞に「フィロポディア(糸状仮足)」の形成を促すようだ。フィロポディアは細い突起状の構造物で、細胞の移動や分裂に重要なタンパク質を豊富に含み、周囲の環境を調べるアンテナの役割を果たす。

公表された顕微鏡画像を見ると、フィロポディアのところどころに新たなウイルスの粒子が付着している。研究者たちは報告の中で、「感染していない細胞に比べて、感染している細胞の突起はずっと長く、より多くの分岐があった」と述べている。

白く見えるのが、感染した細胞の周囲から伸びる触手 

感染した細胞から伸びる触手。黄色い粒は周囲を侵そうとするウイルス 

また研究では、(ウイルスが侵入した)宿主細胞とフィロポディアのどちらについても、動作と分裂に「劇的なリワイヤリング(情報伝達経路の繋ぎ変え)」が確認された。これらの変化は、感染する際に、ウイルスがキナーゼと呼ばれる酵素を乗っ取っていること示していると研究者たちは指摘する。

複製に適した環境をつくりだす

ヨーロッパ・バイオインフォマティクス研究所の研究員で、研究報告の共著者であるペドロ・ベルトラオは、声明の中で次のように述べている。「新型コロナウイルスは、人間の細胞が一定の周期の中で分裂したり修復したりするのを阻止し、ウイルスが複製を続けるのに適した環境をつくり出している」

さらに研究チームは、既存の薬で宿主細胞の変化を阻み、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を治療することが可能かどうかを検証。その結果、7つの既存薬に効果が期待できることがわかった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が起きて6カ月。現在、別の病気を治療するための複数の既存薬がCOVID-19の治療に使用されているが、特効薬は見つかっていない。

研究チームによれば、タンパク質の分析に使ったのは人間の細胞ではなかったため、研究成果は限定的なものだ。だが既存薬が新型コロナウイルスにどのような作用をもたらすかを調べる際には、サルの細胞に加えて人間の肺の細胞も使用したということだ。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のケバン・ショカート教授(細胞分子薬理学)は、チームとしては今後、COVID-19の治療薬開発に役立つことを期待して、キナーゼに注目してさらなる研究を行っていきたいと語った。

「キナーゼには、薬剤の標的になりやすい構造的な特徴がある。既に私たちが特定したキナーゼの一部を標的にした複数の薬が開発されている。臨床医学の研究者たちには、それらの薬の抗ウイルス効果を検証することを勧めたい」

報告書の共著者で、UCSF定量生命科学研究所の所長/米グラッドストーン研究所の上級研究員でもあるネーバン・クローガンは、声明の中で、「フィロポディアの広範囲にわたる分岐」が確認されたことは、ウイルスが宿主細胞に侵入した後にどう振る舞うのかを理解することが、治療法の解明に役立つ可能性があることを示していると語った。

彼はさらにこう述べている。「私たちが行ったデータに基づく研究で、COVID-19の治療に大いに効果が期待できる薬剤が、新たに複数特定された。単体で効果が期待できる薬剤や、ほかの薬剤と組み合わせることで効果が期待できる薬剤だ。今回のパンデミックを収束させる上で、これらの薬剤が役に立つかどうか、期待しつつ見守っていきたい」


これからどんどん解明されていくことでしょう。

変異のスピードが速いので解明されたこともどんどん変わっていく可能性もあると思うのですが、なんせ、注意した方がいい、できれば感染しないほうがいいウイルスであることは間違いなさそうです。

昔の水疱瘡や風疹みたいに「かかって免疫をつける」のは通用しませんね汗

新型コロナウイルスは感染して抗体が出来ても長く続かないようですし、だから再感染も報告されてますし、肺や脳に後遺症が残ってしまったケースも海外で報告されていますから、かからないようにしたほうが賢明かと私は考えています。

緊急事態宣言が解除されても感染症対策の手をゆるめず、今できる万全の対策を続けてきて良かったと思いました。

そしてこれからも続けてゆこうと思います。


コズミックホリステック医療 俳句療法

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