雨引観音の楽法寺は花の寺で孔雀がいる坂東33観音巡り第24番

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雨引観音では秘仏本尊の開帳を予定で丑年御開帳

それと同時に、楽法寺のライトアップについても、看板がありましたよ。

平成25年6月からライトアップをしていたのですね。

桜が満開の頃や、期間限定の「水中花、紫陽花」ライトアップというのもやっているそうです。おそらく紅葉の頃もやってるかなと思いますよ。

マダラ鬼神祭りは中止との張り紙でした。雨引観音の奇祭といわれています。

鬼が出てきて寺を再建したとの言い伝えから来ているお参りだそうで、鬼神に感謝をする祭りなのだとか。

ただし、この頃コロナのことで徐々に心配する声があったのでしょう。中止になっていました。

そういえば天皇誕生日一般参賀が中止になりましたが、それより前のことでしたが、早めに決断したようです。

この2ヶ月後に、緊急事態宣言ですから、まだ、楽観視していた時期なのに、です。

河津桜、エドヒガン桜が満開でした

2月に行ったのですが、ソメイヨシノはまだまだ先の季節になりますが、エドヒガン桜や河津桜がきれいに咲いていて、満開でした。

雨引観音は茨城県桜川市で山の近くにありますから、東京都内に比べたら、少し遅めなのでしょう。それでも間に合ってよかったです。

この写真でもまだ枝状態になっているのが、ソメイヨシノの桜ではないかな。

孔雀がいるお寺が楽法寺

境内には孔雀が放し飼いにされていて、ということが書いてありました。

孔雀は仏様の使いとされているのだそうです。だから放し飼いなのかな。

「愛犬をお連れの方は引き綱を放さない様におねがいします」と書いてあることは、愛犬を連れて来る人がおおいのでしょうね。

お寺に動物を入れてはならないというところも多いですが、おおらかなところもあるようです。「孔雀が安心して羽を広げられる様に距離をおいて、静かに鑑賞してください」と書いてあります。

そうなると羽をみたいなという気になりました。孔雀と出会うかな。キャーキャー言いながら、近寄ってはいけませんね。

とは言うものの、下を見下ろしても池のまわりにいるのは、アヒルや鴨ばかりです。

どこにいるのでしょうか。

私はバスツアーでみなさんと一緒に行ったのですが、お昼の時間に早く食べ終えた人は外へ出ても良いとのことで、先に外へでて山門などを見学していました。

見応えのある仁王門です。雨引山と額に書いてあります。

こちらの階段が、表参道になるのですが、私はランチを食べたお店(薬膳中華料理の三笠)のほうから上がってきたので、いったん降りる形になりました。

達筆すぎて読めないのですが、大僧正の石碑ですね。

遠くの山々が見える山の中腹にお寺があります。

雨引観音は東国花の寺でもあり紫陽花も有名

このように、表参道の石でできた階段を登らないといけないのですが、まわりは紫陽花かな。

季節によっていろんなお花が楽しめそうです。春は桜、初夏の6月7月はあじさい、秋には紅葉と花の寺にふさわしいラインナップです。

春の桜は2月3月の河津桜、3月4月のソメイヨシノに分かれます。

石段のそばに見えるのは、鐘楼ですね。

こちらが表参道となる石段がある階段です。燈道というのだそうで、厄除け階段ともいわれてます。

145段あって、1段ごとに南無観世音菩薩と唱えると厄が落とせるのだとか。

1821年から1年2ヶ月かけてつくった石段です。

雨引山楽法寺と書いてある石碑が見えます。

ここにも、秘仏御開帳、丑年御開帳のことが書かれていました。

で、入口の山門に向かって左手の景色は、というと。

このように河津桜が満開に咲いていました。

スマホの写真では、この桜の美しさがうまく表現できていないのが残念ですが、とてもきれいでしたよ。

日光と対比されるほどの豪華な仁王門

再度、山門から入って石段を上がってみました。

この仁王門の前も紫陽花の株がみえます。現在は、薬10種類、3000株の紫陽花があるとのことです。

さて、この仁王門は、茨城県の指定文化財になっています。

鎌倉時代の仏師が彫刻した仁王様をお祀りしています。豪華絢爛な仁王門です。

仁王門の天井は、これまたすばらしいほどの龍の姿です。

仁王門の彫刻もすごいですね。白い貘が見えます。

仁王さまに、この龍でしたら、邪悪なものは入って来れそうにないですね。守り神って感じがします。

仁王門をみているうちに集合時間になったので、いったん、バスのところへ戻り、今度はバスツアーのみなさんと一緒に参拝です。

参拝する時にみつけた、御神木です。宿椎と書いてありました。観音様が雨宿りをしたので、宿の文字があるそうですよ。

雨引観音のスダジイです。巨木といえるほどの大きなものです。あまりも太い幹なので、岩のように見えます。せり出していますね。

雨引観音の多宝塔と河津桜の場所は、フォトジェニックな場所インスタ映え

写真スポットになりそうな多宝塔と河津桜の咲いている場所に、「雨引観音参拝記念」の看板がありました。これを下にして写真を撮る人多しです。

これがソメイヨシノの頃まで桜の花を楽しめるのですから、ぜひとも春に参拝したいですね。紫陽花もそれはそれでいいのですが。

この多宝塔は、そもそも三重塔を作ろうとしたものの病に倒れ、その後、多宝塔として作ったそうです。観音堂の中に入ってお経を唱えました。

楽法寺は、内陣に入ってお経を唱えることができました。

観音堂と書いてありますが、本堂のようでした。

楽法寺は、587年に梁(中国)から渡来して帰化した法輪独守居士が開山したと伝えられています。

推古天皇、聖武天皇、光明皇后などの帰依が厚かったと言われています。

その後、弘法大師によって真言宗の道場となったそうです。

厄除、延命、安産、子育てのご利益があるといわれる延命観世音菩薩が本尊です。光明皇后が安産を祈願して成就したので、それにあやかりたいと、今でも安産祈願の女性が多く来るそうです。

子連れも多く、安産のお礼参りかな。子育てのご利益もありますからね。

ご本尊は、八臂(八本の手)を持つ木造の観世音菩薩立像で、国の重要文化財になっています。千手観音は、千本の手ですが、こちらは八臂です。

観音堂のまわりの彫刻や掲げられている絵画も見応えあります。

本堂は、宝永7年、1710年に建立とのことですが、色がきれいになっているので、塗り直しなどしているのでしょう。

中はそれなりにふるめいた感じでした。

じつは私たちは、内陣で一通りのお経は唱えたのですが、かなり急ぎました。

13時からの法要が入っているとかで、慌てて参拝したので、中をゆっくり見る余裕がありませんでした。

こうやって再度、観音堂を眺めてみると、上のほうにソメイヨシノの枝があるのがわかりました。きっと4月も写真を撮ることを楽しめそうです。

私たちが行ったときは、河津桜でしたが、その後は、ソメイヨシノの花を楽しめますし、6月7月の梅雨の季節であっても紫陽花の花が楽しめます。

寒くなってきたら今度は紅葉ですね。

紅葉はいつもの年ですと、11月下旬から12月上旬くらいだそうですが、暖冬だったりするとまた違うかもしれませんね。

本堂の内陣へは、多宝塔と観音堂の間から入るようになっています。「本堂入口」と書いてあります。

入ってすぐのところにも、お釈迦様やお不動様らしき像がいくつか安置されていました。

その隣には、お賓頭盧さまの像がありました

いつもいろんなお寺でみているお賓頭盧さまよりは、古風な感じがいたします。

本堂でお経を唱えたあとに、本堂のほうから庭や寺務所を写してみました。

前にみえる建物の中で、御朱印をいただきます。

そのほか、お守りなども売っています。

そういえば、坂東33観音めぐりの中でも、ここ楽法寺は、坂東33観音札所用の納経帳や経本、おいずる、それに金剛杖も売っているお寺としても知られています。

ここでいろいろ揃えるのもひとつの手です。

それにしてもこちらの本堂のほうからも、河津桜がきれいですね。

見晴らしもいいです。

内陣でお経を唱えたあとは、指定された時間まで、自由に境内を見学してよいとなりました

再度河津桜と多宝塔です。

こちらの多宝塔は寛永6年、1853年に完成したそうです。

もう少し先には、池や松が見えました。

弁天池があるそうです。

その隣は、回廊があります。

こちらはこちらで、フォトスポットになりますね。

他にも奥の院があったり、13仏が祀られている仏の山があったり、もっと見るべき場所はあります。

それでは、ざっとその他のお堂などを紹介します。

こちらは参道すぐそばの階段近くにあったお堂です。

地蔵菩薩が祀られているお堂です。子安地蔵といわれて、子育てのお地蔵様としてお参りに来る母親が絶えないそうです。

東照山王社殿茨城県指定有形文化財

本殿からむかって右手に進むと、東照宮と呼ばれる社殿があります。

こちらが茨城県の指定有形文化財となる東照大権現と山王大権現を祀る社殿です。

よく見えなかったのですが、扉が2つあるのは、2つを合祀しているからだそうです。

入母屋造の屋根で意匠が独特なので、貴重なものとなっています。

1727年に作られた建物で、茨城県の中でもこのような建物では最も古い部類に入るのだとか。

こちらは、本殿のすぐ右隣にある書院のような場所です。

実は、ここに秘仏が安置されているのです。

木造の観世音菩薩立像です。

前立尊とともに安置されています。

あとは、お不動様もありました。

たまたまここの鍵をもっている住職がいて、私たちのツアーに一緒に回っている僧侶の方がいたからこそ、おまりできたようです。

中に入ってお経を唱えたら、出たので中にいたのは、10分以内の短い間でしたが、先に秘仏を見ることができてよかったです。

延命水を探して坂をくだる。毎月30日は水を汲めません。

東照宮のほうからさらに右手にいって坂をくだると延命水のある場所にいけます。

私は延命水をいただける場所を聞いていたのですが、途中で道がわからなくなりました。

こちらだと教えてもらってやっと到着です。

こんな山の林の中にあったとは。

毎月30日が、30で「みず」の日として、お掃除されるそうですよ。

その日は、水を汲むことができませんので、行く予定の人は、ご注意を。

用明

目印は、この歌が刻まれて石碑でしょう。その奥に延命水を汲むことができる祠があります。

588年に法輪独守居士がご本尊である延命観世音菩薩をもって、この山に登り、休んでいたところ、ご本尊の袖から滴り落ちた水が泉となって湧き出たというのがはじまりだそうです。

ご本尊の名前に因んで延命観音ですから、延命水です。

もっと近づいてみました。

この水を飲むと、観世音菩薩の霊力が備わって、延命長寿の功徳をいただくことができるとされています。

長生きできるわけですね。

霊水といわれる所以は、いかに干魃であっても水枯れしたことがないことです。

1400年以上もずっとこんこんと湧き出ているのです。

お水を頂く時の注意書きが書いてありました。

お水をいただくのもお互い様の精神でいきたいですね。

大量にもらいたいという人は、大容量の容器や数多くの容器を持ってきた人は、譲り合ってお水を取りましょうという、常識的なことが書いてありました。

こういう場所でわがままを通しても、それでは「延命水」になりませんよね。

祠の中には、小さな観音様がいらっしゃいましたよ。

水が出ていて、柄杓がありました。

私はいつもは、お水取りの容器を持っているのですが、こういう時にかぎって、バスの中に置いてきてしまいました。

仕方がないので、この場所で飲むだけにしました。

残念ですね。そばに容器でお持ち帰りの方は、緑のボタンを押してくださいと書いてありますが、容器をもってきていなかったので、押していません。

押すともっと多くの水が出てくるのかもしれません。

お水取りを実践している人は、方位や時間もあることでしょうから、ここでいただいてありがたく持ち帰りましょう。

孔雀のいる小屋の脇を通って

延命水をいただいてから、バスがある駐車場へと戻りました。

その途中で、孔雀がいる小屋を見つけました。

放し飼いになっていると聞いたのですが、昼間はここにいるようでした。

たまに鳴き声が聞こえました。

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