https://haiku.jp/tsukuru/2763/ 【その六、調べを整える】より
俳句の起源は歌であり、歌は声に出してうたうものです。
出来上がった句を声に出して読み、言葉の響きや切れによる強弱も視野に入れて一句の調べに耳を傾けましょう。
自分の句を声に出して読む習慣をつけておくと、他の人の句を黙読したときにその調べを体感できるようになります。
五感をフルに使ってより感動する俳句を目指してください。
芭蕉の言葉
句調はずんば舌頭に千転せよ(『去来抄』)
俳句の調べを語るときに、良く引かれる芭蕉の言葉です。
句の調子が整わないときは、句を黙読するだけでなく声に出して読み、
文字通り舌の先で何度も転がして見よ、という意味なのです。
https://plaza.rakuten.co.jp/oriku2/diary/201803200000/ 【五七五、俳句の調べ♪】より
〇復本一郎著「俳人名言集」にある芭蕉の訓えに、相槌を打ちました。
句調(トトノ)はずんば 舌頭に千転せよ 出典:「去来抄」<同門評>記録者:去来
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去来抄には芭蕉翁の遺訓が多々収められていて、俳句を嗜む者にとっては宝の小箱。
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復本さん曰く。最近の俳人達は、文字面に気を遣い過ぎ、わざわざ難解な漢字を用い、ルピを振るなどその最たるものである。
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文字面に拘泥する余り、”調”を失っているのでは?と指摘しておられます。
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江戸時代の俳句に比べ、近代(特に最近)俳句が覚えにくいのは調が悪いからであろうとも。
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俳句に必要な要素の一つにリズム感があります。互選の折、語調の悪い句は、選から外すことが多くあります。特に中七のリズムが大切だなと思っています。
https://x4ang.blog.ss-blog.jp/2017-04-17 【「~の調べ」って何を調べるの? [Word]】より
誰が何を調べているのか?
よくクラッシック音楽とかの和訳や、高級料理のサブタイトルとかに「夜の調べ」とか「春の調べ」とか聞いたり見たりします。
私のイメージは、情緒あふれる優雅なイメージを想像して「あぁいい感じだなぁ」と感じてしまうのですが、良く考えてみると何を調べてるの?って感じです。
「調べる」の意味
まず、「調べる」という言葉について調べてみました。
「調べる」
①理解していないことや記憶に残っていないことを探したり、人に聞いたりして考えること。
②音律を整えて合わせる
③音楽を演奏する
と、ありました。
なるほど、「~の調べ」は③の”音楽を演奏する”という意味みたいですね!
ちょっとまった!「音楽を演奏する」だとおかしくないか?
そうなんです。例えば、「弦楽器の調べ」とか「美しい音の調べ」とかならわかります。
どちらも音楽を奏でているのだと思います。
ただ、「夜の調べ」とか「春の調べ」とかって音楽流れてないでしょ!って思うのです。
と考えていますと、
「夜の調べ」の「調べ」って名詞やんって気付いたのです。
「調べ」の意味は、
・音楽を奏でること、またはその音楽
・音楽などを通して感じる情緒
など、変換する過程で意味が少し添加されていました!
なので、「夜を調べる」だと、
”夜を奏でる?夜って音楽じゃねーし”って感じでよくわかりませんが、
「夜の調べ」だと、”夜の音楽”というようなことになるんですね!
ちなみにここからは推測ですが、「夜の調べ」の捉え方もおそらく2種類あって、
①夜の為に作られた音楽
②(特に夏や秋の)夜に鳴く虫の鳴き声を情緒的に捉えたときに「夜の調べ」という表現になるのかと思います。
①はクラッシックのイメージで、②は短歌とか俳句によく使われそうですね☆
まとめ
「~の調べ」という表現は、簡単に訳すと「音楽」や「音色」という意味になります☆
但し、特別風情のあるものや、情緒的と感じた音楽や音色に対して使われることが多く、聞く人の感情に左右されるみたい!
日本では俳句や短歌でも使われ、音楽という分野のみでなく、詩歌の世界でも使われていますね!
クラッシック音楽や、詩歌に代表されるように昔の風情のあるものに対して使われていますが、TUBEさんの歌もそのうち「夏の調べ」とか呼ばれたりするのでしょうか?笑
https://gimon-sukkiri.jp/uta/ 【「歌」と「唄」と「詩」の違いとは?違うのは漢字だけ?】より
日本語には「早」と「速」など、意味と読み方は同じで、漢字と使い方が違う言葉があります。
この記事では、全て「うた」と読む、歌・唄・詩の違いについて解説しています。
「歌(うた)」は、歌詞がついている音楽と和歌のことです。
「唄(うた)」は、歌の中でも日本の伝統音楽のことを指します。
「詩(うた)」は、詩(し)全般あるいは漢詩のことで、旋律はありません。
「歌」について詳しく
歌には感情を表現する目的があります。
そして、「音楽・芸術・娯楽」と「文学」の2種類の使い方があります。
最初の「音楽・芸術・娯楽」の歌は、「声に律動や旋律をつけて歌うもの」を指します。具体的には、民謡や歌詞が付いている近代曲です。
「歌」の語源は「訴(うった)ふ」と言うように、歌には多くの場合相手に伝えるべき内容が歌詞として存在します。
次の「文学」での歌は、和歌、特に短歌を指します。短歌は韻文の一つで、音律を整えた文のことです。
また、和歌を「作る」は、「詠む」と表します。
「唄」について詳しく
辞書で唄は歌と同じ場所に載っていますが、主に「日本の伝統的な邦楽」に合わせて歌う詞として使います。広辞苑には「三味線伴奏の唄」とあり、具体的に島唄などの民謡や、長唄・端唄などを指します。
唄という字は、古代インドで使われたサンスクリット語である「梵唄(ぼんばい)」の略です。意味は「仏を賛美する歌」で、仏教と共に中国に伝わりました。
これが、日本で民謡などの伝統音楽を歌うときに唄を使うようになった理由です。
また、明治時代以降の流行歌の曲名で、「歌」と並行して使われています。例えば橋 幸夫の「おけさ唄えば」やハーブ 佐竹の「女心の唄」です。
なお、唄は常用漢字ではないため、公用文や学校のテストで指定がある場合は「唄」は使えません。その場合は、「歌」を使います。
「詩」について詳しく
詩は歌・唄とは違い、旋律が存在しません。意味は「文学の形式」と、「漢詩」の2つです。
文学の形式における詩は、感動をリズムをもつ言語形式で表現したものです。韻律、字数などに規則がある定型詩と、それのない自由詩・散文詩があります。
2つ目の漢詩は、中国の伝統的な詩です。和歌と同じ韻文における文体の1つで、唐歌とも言います。
また現代詩、近代詩の場合の「うた」を詩と書くことがあります。
まとめ
以上、この記事では「歌」と「唄」と「詩」の違いについて解説しました。
歌:歌詞を持つ曲と短歌
唄:日本の伝統歌
詩:文学の形式、漢詩
このように歌・唄・詩にはこのような違いがあり、「うた」と読む漢字には、律動(※1)と文学が大きく関係しています。
律動(※1):規則的に繰り返される運動のこと。リズム。
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