Facebookごとう 孝二さん投稿記事「お母さんの宝物」
助産師の内田美智子さんは、2500人以上の赤ちゃんの出産に立ち会ってきたベテラン助産師であり、「生」「性」「いのち」「食」などをテーマにした本を出版しているほか、講演を全国各地で行うなど精力的に活動しています。
そんな内田さんが、母親学級などでよくお話しされているのが、この「おかあさんの宝物」というお話です。
「おかあさんの宝物」
自分の目の前に子どもがいるという状況を当たり前だと思わないでほしいんです。
自分が子どもを授かったこと、子どもが「ママ、大好き」と言ってまとわりついてくることは、奇跡と奇跡が重なり合ってそこに存在するのだと知ってほしいと思うんですね。
そのことを知らせるために、私は死産をした1人のお母さんの話をするんです。
そのお母さんは、出産予定日の前日に胎動がないというので来院されました。
急いでエコーで調べたら、すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。
胎内で亡くなった赤ちゃんは異物に変わります。
早く出さないとお母さんの体に異常が起こってきます。
でも、産んでもなんの喜びもない赤ちゃんを産むのは大変なことなんです。
普段なら私たち助産師は、陣痛が5時間でも10時間でも、ずっと付き合って
お母さんの腰をさすって「頑張りぃ。元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」
と励ましますが、死産をするお母さんにはかける言葉がありません。
赤ちゃんが元気に生まれてきた時の分娩室は賑やかですが、死産のときは本当に静かです。
しーんとした中に、お母さんの泣く声だけが響くんですよ。
そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後「一晩抱っこして寝ていいですか」と言いました。
明日にはお葬式をしないといけない。
せめて今晩一晩だけでも抱っこしていたいというのです。
私たちは「いいですよ」と言って、赤ちゃんにきれいな服を着せて、お母さんの部屋に連れていきました。
その日の夜、看護師が様子を見に行くと、お母さんは月明かりに照らされてベッドの上に座り、子どもを抱いていました。
「大丈夫ですか」と声をかけると、「いまね、この子におっぱいあげていたんですよ」と答えました。
よく見ると、お母さんはじわっと零(こぼ)れてくるお乳を指で掬(すく)って、赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。
死産であっても、胎盤が外れた瞬間にホルモンの働きでお乳が出始めます。
死産したお母さんの場合、お乳が張らないような薬を飲ませて止めますが、すぐには止まりません。
そのお母さんも、赤ちゃんを抱いていたらじわっとお乳が滲んできたので、それを飲ませようとしていたのです。
飲ませてあげたかったのでしょうね。
死産の子であっても、お母さんにとって子どもは宝物なんです。
生きている子ならなおさらです。
一晩中泣きやまなかったりすると「ああ、うるさいな」と思うかもしれませんが、
それこそ母親にとって最高に幸せなことなんですよ。
母親学級でこういう話をすると、涙を流すお母さんがたくさんいます。
でも、その涙は浄化の涙で、自分に授かった命を慈しもうという気持ちに変わります。
「そんな辛い思いをしながら子どもを産む人がいるのなら私も頑張ろう」
「お乳を飲ませるのは幸せなことなんだな」と前向きになって、母性のスイッチが入るんですね。
奇跡と奇跡が重なり合って今、命が生きている。
https://natalie.mu/music/news/371061 【竹内まりや「いのちの歌」が持つ力を解き明かす、特別番組をNHK総合で放送】より
竹内まりやが出演する特別番組「竹内まりや Music & Life 特別編~いのちの歌の物語~」が、3月24日(火)にNHK総合で放送される。
2008年放送のNHK連続テレビ小説「だんだん」で劇中歌として披露され、2012年にはセルフカバーが発表された竹内の楽曲「いのちの歌」。昨年放送の「第70回NHK紅白歌合戦」ではこの曲にまつわるエピソードが特別企画として募られ、視聴者から400を超えるメッセージが集まった。
今回の特別番組はこの曲にフィーチャーしたもの。大分県竹田市の全校生徒12名の小学校の閉校式や、北海道留萌市の2代目菓子職人、8歳の息子をなくした母など寄せられたエピソードのいくつかを取材し、「いのちの歌」に出会った人々の物語からこの曲が持つ力を解き明かしていく。
さらに番組では「いのちの歌」の誕生秘話を作曲者の村松崇継や歌唱した三倉茉奈、三倉佳奈が語るコーナーも。ラストは昨年の紅白出場時のメイキング映像を交え、竹内が「いのちの歌」をフルコーラスで歌唱する。
https://www.kayou-center.jp/20546 【竹内まりや紅白初出場、「いのちの歌」にまつわるエピソードと写真を大募集】より
竹内まりや
第70回「NHK紅白歌合戦」にて、日本を代表するシンがーソングライター・竹内まりやが、初めて紅白に出場しスペシャルハパフォーマンスを披露する。歌うのは「いのちの歌」。この歌は、2008年のNHK連続テレビ小説「だんだん」にて、主演の三倉茉奈・三倉佳奈により劇中歌として初披露された楽曲で、2012年には自身がセルフカバーしている。
「いのちの歌」は発表から10年が経った今、再びその詞に注目が集まっている。家族や友人、そしてもう会えなくなってしまった大切な人たちへ向け「出会えた喜び」と「命への感謝」を歌った歌詞が、この春に道徳の教科書に掲載された。また全国で、卒業式や結婚式など人生の節目となるさまざまなイベントで歌われ、“世代をつないでいく大切な歌”として、幅広い世代に愛されている。
そこで今回の紅白では、この「いのちの歌」にまつわるエピソードと写真を募集する。「卒業式で、大切な同級生と一緒に合唱したこと」「ラジオから流れるこの歌に、遠く離れた懐かしい故郷を思い出したこと」「お腹の中にいた生まれてくる子供に口ずさんだこと」「今は亡き大好きなおばあちゃんを思い出したこと」など…。大みそか・令和最初の紅白で、寄せられたエピソードや写真と、竹内まりやの「いのちの歌」がコラボレートし、日本全国の“思い”をつないでいく。
デビュー40周年のNHK特番「Music & Life」を制作・演出して下さった誠意ある番組スタッフの方々から、大変熱心なお声掛けと温かい励ましを受け、この度、令和初の紅白に出場させていただく運びとなりました。
これまで私を支えて下さったファンの皆様、そして、新しい時代を一緒に歩いてゆく全国の皆様に向けて、深い感謝と共に心をこめて歌いたいと思います。
https://note.com/onokoji/n/n5d242c9bc138 【竹内まりや「いのちの歌」歌詞に込めた意味を語るNHK番組】より
卒業式定番の歌から教科書へ
竹内まりやが次の世代に伝える歌として作詞した「いのちの歌」
卒業式では数多くの生徒に歌われると思います。
「人と人との出会い、縁、そして共に生きていくことの尊さ」を歌った本曲は、ドラマ放送後(NHK連続テレビ小説『だんだん』の劇中歌)の2009年春ころより結婚式や卒業式にて歌われる楽曲となっている。(Wikipedia)
わたしは、初めてこの曲を聴いたときに、数年前に亡くなった母を思い出して涙が止まりませんでした。
生かされていることへの感謝
この歌詞には「生かされていることへの感謝を歌で表現したかった」と本人が語っている特別番組が2019年に放送されました。
誰しも生命に限りがある。だからこそ、現在を懸命に生きたい。
Youtubeの最後には、竹内まりや本人が「いのちの歌」を心込めて歌っています。素敵です。
シンプルだけど強いメッセージ
この note は、ひとりでも多くの方に曲の意味を知ってもらうために、そして、自分がいつも聴けるように、歌詞の好きな部分を引用します。
いつかは誰でも この星にさよならを する時が来るけれど 命は継がれてゆく
新しい明日へ向かって元気に進む
わたしにとって、何度も聴いても鳥肌が立ち、歌詞の意味まで深く考えてみたり、自然と涙が止まらない、感動的で感性的な歌や曲は本当に少ないから。
本当にたいせつなものは 隠れて見えない ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある すべての出逢いに、ありがとう!
作曲した村松崇継が歌う動画もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=PKCzJn_v5r0&t=199s
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