https://ameblo.jp/masanori819/entry-12321303493.html 【2017.10.20一日一季語 【秋―植物―初秋】】より
おばさんしきりに述べる背高泡立草 五島高資
長崎県長崎市出身。幼いころより俳句に触れ、1982年には長崎新聞ジュニア俳壇年間優秀賞を受賞している。
1998年にはインターネット上の俳句会「俳句スクエア」を開設する。
同年「吟遊」(代表・夏石番矢) 創刊同人。同顧問・金子兜太に師事。
平成15年 「俳句スクエア」を再編し、「俳句スクエア」代表となる。
平成27年 俳句大学 副学長 兼 俳句学部長。
月刊「俳句界」(文學の森)俳句トーナメント選者。
「俳句スクエア」創刊20周年記念特別号刊行
来年の平成30年3月に「俳句スクエア」創刊20周年を迎えます。
俳句大学 建学の理念
俳句は日常生活から森羅万象を五七五の十七文字に詠むことで宇宙的次元の詩境にさへ迫る素晴らしい言語藝術です。そのことは自分自身の再発見のみならず、「古き良きものに現代を生かす」ことによって言霊の幸(さきは)ふ日本文化の興隆にもつながっていきます。まずは、ぜひ、多くの方々に俳句の素晴らしさを知って頂いて、そして、お互いに俳句作家として世界に開かれた「場」をここに築いていきたいと考えています。
さらに私たちは、和歌の伝統を受け継いでその粋を極めた文藝である俳句を世界無形文化遺産と位置づけて、その学術的かつ藝能的価値の再評価を推進していきたいと考えています。
【傍題季語】
秋の麒麟草(あきのきりんそう)背高泡立草(せいたかあわだちそう)
【季語の説明】
背高泡立草は、キク科アキノキリンソウ属の多年草。
北アメリカ原産で明治時代末期に切り花用の観賞植物として導入された。
高さは通常1m~2.5mぐらいになるが、良く肥えた土地では3.5m~4.5mにもなるとのこと。
秋、五十センチくらいの直立した細い茎に黄色い小頭状花を密生させる。高山のものは背が低くミヤマアキノキリンソウという。
【例句】
火葬場のけむりに靡き泡立草 鷹羽狩行
七草のため背高泡立草を攘つ 川崎展宏
擁き起こすことなし泡立草末期 中原道夫
新木場の夕日背高泡立草 三枝成子
煙るまま枯れて背高泡立草 辻美奈子
【名前の由来など】
名前は、背丈が高く、花が酒を酒造する時に出る泡に似ていることからつけられたとのこと。
1940(昭和15)年以降に各地に広がり、1965(昭和40)年以降に大繁殖し、現在では日本全国に分布するに至っています。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。別名に「秋の麒麟草(あきのきりんそう)」がある。
繁殖力が強すぎてかえって自ら 繁殖力を弱めている、との説もある。
英名は、Tall Golden rod(背高金の鞭)や Yellow-weed、又はYellow-top。アワダチソウ(泡立草)は、ベンケイソウ科のキリンソウ(麒麟草)の事です。
虫媒花(主として昆虫類を媒介として、受粉がされる花です。虫を誘引するために美しく目立つ姿や強い香りを放つものが多いです。)養蜂の重要な蜜源になります。
以前は花粉症の原因と言われていましたしかし、。虫媒花の花粉は風媒花と比べて重く、風で遠くまで飛ばないので、花粉症への影響は少ないと思われます。
果実は痩果です。1株あたり21,000~50,000個の種子を付けます。ロゼット(タンポポやおおばこなどがあります。根出葉が円盤状に並んだような植物体を現す言葉)で越冬します。
従って、繁殖制御を目的とした場合、ロゼット周辺の草刈りを行う事は、かえって生育を助長させる逆効果を生むということです。
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