紙垂光る内はほらほら鳥総松 高資
http://www.daruma.or.jp/zen/detail.html?zen_id=12 松寿千年翠 より
この語は松の木の緑色が千年の長い歳月を経ても風雪に耐えぬいて、少しもその色を変えないという意であり、祝語として床の間の掛軸にもよく使われる禅語です。
「松樹千年翠」と書くのが普通ですが、めでたい席の為にこのように「寿」のあて字をする時もあります。
古来より松はめでたい木とされてきました。
松竹梅を「歳寒の三友」と称したり、中国の古書『礼記』や司馬遷の『史記』などでは松を「千歳の松」として天地の長久なるにたとえています。
禅門においては松に仏を見て、その不断の説法を心で聞けと説きます。
『雪圧せども摧くだけ難し澗底の松。』
どれほどの積雪があろうと押しつぶされることなく、雄々しく谷底にそびえる松は、大自然の中での「生」の有様を黙然として厳かに説いています。
松が風雪に耐え千歳の翠を保つが如く、私達もあふれる活力と正しい信念をもって人生を生きぬきたいものです。
とはいっても、松の緑は春には新しい芽をふき、古い葉は枯れ散っています。
つねに移り変わりながら、新旧を超えて千古変わらぬ生命が在ることを知らなければなりません。
まったく変わらないのならば造花といっしょです。
日々新たなものがあってこそ、常に変わらざる姿を保つことができます。
常に変化しながら、しかも変化しない。
動きながら、しかも動かない。
そこに不滅の生命を見ていくことが大切なのです。
松葉散り水に廻るや弁財天 高資
松陰に氣の盈ちてゆく烏瓜 五島高資
玉章の盈ちゆく松の香りかな 五島高資
凪ぎわたる関東平野や北斎忌 高資
風の香や野に岬なす三毳山 高資
東京を見届けて散る松葉かな 高資
海坂をむすぶ松葉や初御空 高資
春陰の月の松こそ円かなれ 五島高資
月の松廻りて登る養花天 五島高資
https://8761234.jp/16325 マツの花の特徴や名前の由来 より
マツはマツ科マツ属の総称で、細い葉を持つ針葉樹です。おめでたい植物として「松竹梅」が挙げられていますが、最初にマツの名前があるように日本では最もお祝い事に用いられています。盆栽としても高い人気がありますね。マツには五葉松、若松、赤松、黒松、蝦夷松などたくさんの種類があります。
マツの花言葉の意味とその由来とは?
≪マツの花言葉≫不老長寿
海に囲まれた島国日本では、防潮林として塩害に強い松が多く使われており、日本人にとっては馴染みのある木です。針葉樹なので一年中緑を保ち、景観もいいので街路樹としても人気です。そんなマツの花言葉のひとつに「不老長寿」というものがあります。これはマツが長命なことからきています。冬でも枯れることなく寿命も長いとくれば、縁起のよさは折り紙付きといったもの。日本人が好む理由がよくわかる気がしますね。
≪マツの花言葉≫永遠の若さ
マツは細い緑の葉を一年中持ち続ける常緑樹であることから「永遠の若さ」という花言葉があります。緑の葉を保ちながらも花を咲かせたり松ぼっくりと呼ばれる実をつけ、まるでマツ自体が若々しくいつまでも歳をとらないようですね。そんなところからこの花言葉がつけられたのでしょうか。
≪マツの花言葉≫勇敢
夢や目標に向かって努力している人にぜひ贈ってほしいおすすめの松。日本人になじみの深い松には「勇敢」という花言葉があります。いろいろな物事に恐れずに立ち向かうという、とても前向きな意味が込められています。
≪マツの花言葉≫向上心
マツはどっしりとして何事にも動じない、そんな剛健なイメージがあります。言葉の響きからも「松=待つ」として耐え忍んだ後で花開く、そんなマツには「向上心」という花言葉があります。小さな小さな松ぼっくりから長く厳しい季節を乗り越え、やがて太い立派な存在になっていく。そんな生き方をしていきたいものですね。
≪マツの花言葉≫慈悲
松は日本でお馴染み、お正月や盆栽として親しみを持たれている木です。また、木材としても使用されており、とても需要が高いと思われます。そんな松ですが「慈悲」という花言葉が含まれているのです。聖母マリアが幼いキリストを抱いて逃げていた際に、松が2人を隠してくれたことからきているようです。
≪マツの怖い花言葉≫同情
ある女神が恋の嫉妬の末に愛する人をマツの木に変えてしまって嘆き悲しんでいたところ、同情した神々の王が、その木を一年中緑色を保つようにしてあげたという伝承があるそうです。マツは日本では不老長寿のシンボルとして名高い植物ですが、「同情」という花言葉も持っているのはこのお話に由来しているのですね
山石のままに流れて敷松葉 高資
電線を越えてや一本松炎ゆる 高資
東天を支へて松葉海へ散る 高資
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