樟に赫う冬の入り日かな 高資
クスノキ(樹齢300年・宇都宮市有形文化財)
もののけも燈火親しむ都かな 高資
燈火親し見えるものより見えぬもの 高資
宅間法眼筆「泣不動縁起絵巻」より
降誕祭待つ石壁や朱の扉 高資
聖堂へ石を渡るや冬紅葉 高資
日本聖公会日光真光教会(英国国教会)・栃木県指定有形文化財
春陰や羽音の渡る無念橋 高資
羽ばたいて渡る霞や無念橋 高資
霞みたる時を渡るや無念橋 高資
無念橋(国指定重要文化財)・世界遺産日光の社寺
国宝・金錯銘鉄剣
日盛りや剣に光る獲加多支鹵 五島高資ー 場所: 埼玉県立さきたま史跡の博物館
竜淵に潜むあたりの濁りかな 高資
大谷寺(国指定特別史跡、国指定重要文化財)・御止山
この崖の山は凝灰岩でできているため水が地下にしみこむような形で湧き出ています。ふつうだったらあの崖の狭間にある草木や羊歯が滝だったんでしょうね。
花明りさしてや拝む鉄塔婆 五島高資
国指定重要文化財ー 場所: 清巌寺
風澄んで鏡のうらの常世かな 高資
爽籟や鏡のうらに常世あり 高資
五島藩主・五島大和守盛成(本家)より当家へ下賜された蓬莱文白銅鏡(銘天下一中嶋和泉守貞次)。向かって左側にある「丸に花菱」が五島家の家紋です。先日、京都国立博物館に寄託してきました。
中嶋和泉守貞次は、十七世紀を中心に活動した鋳鏡師で特に和泉守貞次は、尾張徳川光友夫人千代姫輿入れの際の国宝「初音の調度」の蓬莱鏡 http://www.tokugawa-art-museum.jp/assets/img/exhibits/past/img_past_h21_11.jpg
(徳川美術館蔵)など、当時の最有力者層の調度鏡も担当し、青家と並んで京都でも筆頭格の鏡工房であった(解説「京都国立博物館」)と言われています。
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