葉隠れにふふむ椿の実なりけり 高資
葉隠れに波の音聞く椿の実 高資
くくのちのかみの宿るや椿の実 高資
八衢に実る椿の赫えり 高資
石位(いわくら)を離れて実る椿かな 高資.
猿田彦(さだひこ)の赫き眼(まなこ)や椿の実 高資
咲き合うて白地に赤き椿かな 高資
敷島の極まる玉之浦椿 高資
白妙に血潮わきたる椿かな 高資
落椿辿って水を掬びけり 高資
潮騒やまず咲き初むる藪椿 高資
落ちてなほ水に咲きたる椿かな 五島高資
寄り分かれつつ流れたる椿かな 五島高資
けむり立つまでをたゆたふ椿かな 五島高資
室の八島ー 場所: 大神神社
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