金山に甘露のめぐる時雨かな 高資
晴れ間より降ってはじける氷雨かな 高資
ものすごい音と共に雹が降ってきました。
五月雨やうつろなるタワーパーキング 高資
御殿よりベンチの遠し秋時雨 高資
金龍の寝息に寺の五月雨るる 高資
夕立のあと煌めいて宇都宮 高資ー 場所: 二荒山神社
天裂けておろちほのめく夕立前 高資
雷雨直前の宇都宮市街
五月雨や黄を鮮やげる鹿沼土 高資
五月雨や黄を深めたる鹿沼土 高資
五月雨に黄の極まれる鹿沼かな 高資
多気不動尊(多気山城)へ参詣の途中、掘り返された畑を覗くと黄色い地層が目に入りました。近くで見るとまさしく鹿沼土そのものでした。因みに、私は五黄土星の戊申(つちのえさる)年生まれです。
夕立や下野薬師寺あらわれる 高資
国指定史跡・下野薬師寺跡
これは近年に再建された下野薬師寺の回廊(ほんの一部)です。鑑真の発意により奈良東大寺、筑紫観世音寺、そして、ここ下野薬師寺に日本三戒壇が設けられました。下野薬師寺へは鑑真の高弟であり碧眼のソクド人の安如宝が戒壇院造営の別当として赴任して活躍しました。奈良時代、僧侶になるための国家試験が行われるのはこの三箇所しかありませんでした。民間の医療は主に僧医が行っていましたので当時の戒壇院は今で言う医師国家試験場でもあったわけです。
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