愛着とは何か?

水底に湧いてけむれる泉かな  高資

水玉の湧いて密筑の大井かな  高資

 泉神社・泉が森(平成の名水百選)


古井戸や海へとつづく水の音  高資

星の夜や井戸は海へとつづきおり  高資

 「明神の井」は、宇都宮「七水」の一つで、明治天皇御行幸の際にこの井戸の水が茶の湯に用いられたと云われています。

一指李承憲@ILCHIjp

大自然の中で瞑想すると、深い呼吸とともに入ってくる自然の生命エネルギーが全身のツボを開き、自分を幾重にも取り囲んでいた保護膜が取り除かれます。複雑になっていた考えが止まり、感情のエネルギーが浄化され、自分を正直に眺められるようになります。


https://www.direct-commu.com/chie/mental/attachment1/  【愛着とは何か?】 より


・愛着障害の歴史

「愛着理論」は、元々はボウルビィという精神科医・精神分析家が提唱しました。ボウルビィは、戦争で被災した孤児と関わっていました。その結果、親と離れた孤児には、粗暴である、情緒不安定であるという心理的な問題を抱えることが分かったのです。

ボウルビィ

「泣いたときにあやしてもらう」

「適切なタイミングでミルクをあげる」

といったような母性的な養育と心身の健康的な発達が関係していると主張しています。愛着の問題はその後、世界中で広がり、現在では愛着障害という精神疾患の1つとして挙げられるようになったのです。

愛着形成とは何か?アカケザルの実験②

精神医学上の診断

・WHOの定義

愛着について不安定さが大きくなると「愛着障害」と呼ばれることがあります。詳しく定義すると

「母親をはじめとする養育者との間で、幼少期に安定した愛着を深める行動が断たれた事で引き起こされる、対人面や情緒面での問題症状」

とされます。精神科などで用いられる世界保健機関(WHO)が定める「ICD-10」の診断基準において診断基準が定義されています。

・大人になっても影響

幼児期の母子関係の不健康さから生じると言われており、自己肯定感の欠如、基本的信頼感の欠如など、成人になってからも影響を与えると言われています。

愛着障害の「精神医学上の診断」③

愛着障害とは

子どもの保育・克服法

・愛着スタイルを知る研究

エインズワースという研究者は、赤ちゃんを対象にストレンジ・シチュエーション法で研究を行いました。ストレンジ・シチュエーション法とは、赤ちゃんがお母さんと過ごしている部屋があります。

しばらくしてお母さんだけが退室してもらい、その代わりに知らない人が入室して、赤ちゃんと2人きりになってもらいます。知らない人が退出して、再度その後お母さんに戻ってきてもらった時の赤ちゃんの反応を見るという方法で、愛着スタイルを調べました。

この方法で、子供の愛着の特徴は4種類に分けられています。

発達障害と愛着

・安定型・回避型・葛藤型・無秩序型

それぞれの特徴は以下のようになります。

安定型

お母さんがいなくなると不安に思う。お母さんが返ってくると、素直に喜ぶことができる。あるいは、泣いて寂しさを伝えることができる。

回避型

お母さんがいなくなっても、泣いたりしない。お母さんが戻ってきたあともよそよそしい。

葛藤型

そもそもお母さんとなかなか離れることができない。あるいは、お母さんが戻ってきたあとも、喜びの感情もあるが、怒りの感情などを示すことがある。

無秩序型

赤ちゃんのお母さんに対する態度に一貫性がない。急に怒ったり、泣いたり、寂しさを伝えることもある。

・改善するには安定した愛着

愛着の種類は、子ども・大人いずれも4つに分けられます。愛着障害を改善する方向として好ましいのはいずれも安定型のタイプというのはお分かりいただけましたか。ではどのように形成されていくのでしょうか。

小さい子どもの頃からを思い返すと、親との間で愛着関係が育まれてきました。「わがままを聞いてもらった」「泣いたときにあやしてもらった」などの体験は、まさにそれです。

このような体験を通して、幼少期にお母さんと子どもの間での「愛着」が育まれることは、子どもにとって心の支えとなります。つまり愛着体験を積み重ねることで症状を改善していくことができます。お子様がいらっしゃる方は参考にしてみてください。

子どもの愛着障害について詳しく知りたい方は下記をご参照ください。

・4つの愛着スタイルとは?

・安定した愛情を注ごう

・だっこして歩く対処法

愛着障害の対策!子どもの保育・治療について④

大人の治療・克服法

・大人の愛着スタイル

大人の愛着スタイルをみていきましょう。大人の場合は、「見捨てられ不安」と「関係構築回避」に着目します(中尾,加藤2004を参考に記述)。

それぞれの特徴は以下のようになります。

安定型

不安が少なく、回避もしていない、一番健康なタイプです。困った時は悩みを打ち明けたり、相談をしたりなど他者を信頼して関わることができるし、親密な関係をもつこともできます。自分自身も安定していると言えます。おそらく充実した対人関係を持てていると言えるでしょう。

見捨てられ不安型

人と関わることには積極的なものの、見捨てられ不安を持ちやすいタイプです。親密でありたいと強く願い、しがみついてしまいます。他者からどう評価されるかということがとても気になり、拒否されたり、見捨てられることを過度に心配しています。自分自身も疲れてしまいますし、相手にとっても負担に感じられることがしばしばあります。

関係構築回避型

不安は低く、他者と距離を置くタイプの人たちです。人のことは信用しておらず、感情表現を抑えて自分を律しようとしています。日常生活では、ある程度適応的に機能することもありますが、親密な関係をプライベートで持つという点に課題を持っていることが多いようです。

引きこもり型

不安が高く、他者との関係を回避するタイプの人たちです。「他人は怖い」「きっと嫌われるに違いない」「どうせ人は私を見捨てて去っていくだろう」といったことを予期して、親密な関係を回避します。トラウマなどの傷つき体験を抱えた人などに見られます。あまり親しい関係を持てずに、対人関係が、ストレスとなってしまうことが多いでしょう。

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