変若水(おちみず)を巌に掬ぶルルドかな 高資
変若水をむすぶオオタニワタリかな 高資
祝別の初水涌けりアヴェ・マリア 高資
地より涌く涙やルルド聖マリア 高資
日本最古のルルドー 場所: 井持浦教会
https://www.counselor.or.jp/covid19/covid19column3/tabid/508/Default.aspx
【新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために】
自分の心の健康を守るため、新型コロナウイルスとどうつきあうか?
皆さまは、新型コロナウイルスにどう対応していますか?
<日本への新型コロナウイルス感染症の拡大は非常事態の大きなストレス>
国家的緊急事態発生により、「外出は控えるように」と言われました。私も自宅に閉じこもりました。でも、2月下旬になると、自宅にずっといることに耐えられなくなり、イライラして夫にあたったり、かなりのストレスになり始めました。自分の脳(心)に異常を感じるようになり、このままでは自分が変になってしまうと感じました。
この異常なストレスフルな事態に対して、自分の心の健康を守るために、いかに対処するか、新型コロナウイルスとのつきあい方が大切になっていきます。
<ストレスとメンタルヘルス>
自身にとってストレスになるかどうかは、その出来事をどのように受け止めているかに左右されます。どのようなことでも柔軟に肯定的に捉えることができれば脳(心)に良いストレスにはなり、「嫌だ!困った!」と否定的に捉え、暗い気持ちになると悪いストレスになっていきます。この悪いストレス状態が持続すると脳に悪い影響を与え、メンタルヘルスに悪影響をきたします。
具体的にどうしていくか?ストレス対処法を考えよう
幸いなことに、「密集地でなく換気の良い所」「風通しの良い屋外」はOKとのこと。心身共にも良い有酸素運動の「ウオーキング」「ジョギング」を始めましょう。
日ごろ、「時間がない」「忙しい」方たちも「出勤できない」「休校」を良い機会と捉え、時間を気にすることなくウオーキングやジョギングを行うことを勧めます。特に、生活習慣病の恐れのあるメタボの方は、健康管理を意識できる良い機会にしてください。
可能な範囲で、15分位から1時間位、健康な方は少し速足で負荷になる程度で行います。8000歩位が基準になります。有酸素運動や太陽を浴びることによって、精神の安定に深く関わりのある脳内神経伝達物質であるセロトニンが増加します。私の場合ですが、1回8000歩ウオーキングをしただけで、脳のモヤモヤ、イライラはきれいになくなりました。
都心部でない地元を歩くことで新しい発見があるかもしれません。地域を知ったり、桜をはじめ道に咲くチューリップなど、春の花々が咲いているのに気づくかもしれません。植物など自然に目がいくのも脳に良い影響を与えてくれます。他にもいろいろあります。自分にあった範囲で行動しましょう。
<今、私の地元では・・・>
高齢者や夫婦で歩いている方達が増えてきました。小さな子供を連れたお母さん達も増えてきました。子供たちの「キャッキャッ」という声を聞いていると楽しくなります。
日頃大声を出すと、周囲からあれこれ言われ、うるさいと叱られ、我慢している子供たちがのびのびと走り回っています。公園でサッカーをする小学生・中学生たちも増えてきました。昔は、幼稚園児から中学生まで近所の子供たちが一緒になって缶蹴りをしたり、集団で外遊びをしていました。
現在の子供たちは勉強だ、塾だ、習い事だと強いられ、「個」の活動が多くなっています。休校で、子供たちが大人の目を気にすることなく公園で集団生活を体験しているのを見るとほっとします。複雑な気持ちですが、休校がもたらした良い結果と言えるでしょう。
<屋内では・・・>
以前からこの時間がなくなって欲しいと思っていた通勤・通学にかかる往復時間―2時間?3時間?4時間?―が今はありません。
あなただったらこの時間を何に使いますか?勉強、本を読む、料理、ストレッチ、ダンス、ピアノ、歌、など、今まで出来なかったことを思い切りやってください。好きで楽しいことをやっている時が心の健康にとっても最高なのです。
家族の絆を考える
さらに、自宅に居る時間が増えたことで、親は子供にあれこれ言うのではなく、子供の自主性を育てるためにこの時間を大いに有効活用してください。家事について家族会議をしたり、家庭のルールを皆で話し合い、いろいろな出来事・問題についてどのように問題解決していくか具体的にどうするかを話し合い、実践する機会を沢山もってください。知識として学び実践し、皆で共有する。家族の絆を深めるより良い時間にしてください。
<多様性について>
多様性の時代と言われて久しいですが、「勉強は学校で」「仕事は会社で」という固定観念を見直す良い機会かもしれません。
学校で勉強するのは選択肢の一つ、会社で仕事をするのは選択肢の一つという多様性について、見直す絶好の機会を新型コロナウイルスが与えているようにも思えます。
オンライン教育による学び方や仕事もテレワークや在宅勤務など今までと違う発想の展開を新型コロナウイルスが推し進めているようです。多様な価値観が望まれます。
<自立・自律した人生を過ごそう>
困った!困った!だけで、この時期を過ごすのはもったいないです。
このような時こそ、私たちが目指している「自立・自律」が試されていると言えるでしょう。「自分はどう思っているの?」「自分はどうするのか?」「自分はどう出来るの?」と、人によって対応は違うかもしれませんが、肯定的に受けとめ、多様な発想で実践する良い機会にしてください。
<最後に>
相手は新型コロナウイルス、いつ収束・終息するかわからず、どうしたら良いかわかりませんが、ストレスに対して考える良い機会にしてください。 自由に外出出来ないことを体験して、自由に外出できることの喜び・楽しみを再認識でき、学校に行けなくなって学校がどういう場だったのかということを再認識するより良い時間にしてください。
フェイクニュースに惑わされず、 新型コロナウイルスのワクチンと治療薬が早くできることを期待して、新型コロナウイルスに負けずに乗り越えていきましょう!
一般社団法人日本産業カウンセラー協会
シニア産業カウンセラー・ 協会スーパーバイザー 西田治子
茶柱の立ちて親しむ燈火かな 高資ー 場所: 上長瀞
https://news.yahoo.co.jp/byline/umiharajunko/20200309-00166837/
【新型コロナストレス対策:生活の乱れや慣れない対応……終わりが見えない心の危機をどう乗り切るか】
この1か月ほど新型コロナ感染拡大によるストレスが続き、「不安で睡眠の質が悪い」「何となく気分がもやもやする」という訴えを聞くことが多くなりました。家にこもっているため間食をしすぎて胃の調子が悪いという方もいます。いつまで続くか見通しが立ちにくいこのストレスをどう乗り切るかについて考えます。
生活リズムが変化して過食ぎみのAさん
テレワークが多くなった20代のAさんは、通勤のための早起きをしなくなり生活リズムが乱れてきました。通勤ストレスがなくなり気分がいいはずですが、早起きしなくていいと思うとつい夜更かししてネットの新型コロナ情報を見たりしながらチョコレートやアイスクリームを食べ、過食状態で調子が悪いということでした。外出できないので近くのコンビニに行くのがストレス解消になっていて、行くとお菓子を買い込みたくなるそうです。
急に仕事が増えた総務人事担当Bさん
企業で総務の課長を務める40代のBさん。これまで残業はほとんどない環境でしたが1月末から次第に忙しくなりました。海外の事業部とのやり取りや社内の新型コロナ対策が同時並行で進み、テレワーク対策も発生。消毒用アルコールの手配などをしているうち2月中旬から不安感や動悸がひどくなり、社内で感染者が出たらどうしようと心配で目が覚めることもあるということでした。仲間から「経営者ではないのだからそんなに責任感を感じなくてもいい」と言われても不安感がひどく気持ちが落ち込んでいます。
対策1.ながら過食を防ぐ
仕事が多くなり残業が増えた方、時差出勤で起床時間が遅くなった方、テレワークで普段の生活時間と変化が生じ時差ぼけのような状態の方は、生活時間を元の時間と大きく変わらない時間に戻すことが大事です。起床時間を遅らせない、あるいは大きくずらさないことが必要です。食事の時間をずらさないことは生活リズムをキープするポイントになります。間食をしない、朝食を抜かない、など胃腸のリズムをキープすることは生活リズムを保つのに役立ちます。ストレスで過食になっている方は間食する前にカモミールティーなどリラックス効果があるハーブティーをゆっくり細く長く息をフーフー吹いて冷ましながら少しずつ飲んでみてください。息をゆっくり吐くことが自律神経の調整に役立ち、過食を防止する手助けになります。またテレビを見ながら何となく食べるという習慣も過食につながります。ストレスがある場合、「見ながら食べる」「見ながらつまむ」という習慣をストップすることが必要です。
対策2.身体を緩めて心のケアにつなげる
不安を感じるのは人間が身を守るために必要な反応です。不安になるのは悪いことではありません。不安を否定して「コロナ感染は暖かくなれば自然に消滅するだろう」などと考えたり「たいしたことはないから人込みでも自分はかかるわけはない」と言って必要ではない外出をわざとするような人がいますが、こうした方は楽観バイアスの可能性が大きいといえます。しかし一方、不安で緊張状態が続く方は、身体へのアプローチが心のケアになるのです。身体を緩めると心の緊張が緩和します。いくら頭で不安をなくそうと考えてもうまくいきません。逆にうまくいかず不安が続くことでイライラしてしまいます。こうした場合は身体に働きかける次の対策を取り入れてください。
対策3.鼻呼吸で緊張と不安対処
まず鼻呼吸でストレスによる緊張状態を改善してください。方法は次の通りです。目を閉じ無理のない範囲、できる範囲で
1.右の鼻をおさえ左の鼻孔から3ゆっくり数えて息を吸う
2.左の鼻をおさえ右の鼻孔から6ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す
3.右の鼻をおさえ左の鼻孔から4ゆっくり数えて息を吸う
4.左の鼻をおさえ右の鼻孔から8ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す
5.右の鼻孔をおさえ左の鼻孔から5ゆっくり数えて息を吸う
6.左の鼻孔をおさえ右の鼻孔から10ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す
このように吸う息の倍の長さで息を吐くようにしていると、交感神経の緊張が緩み身体がリラックスします。緊張しているなと感じた時、過食になりそうな時、不安な時、寝る前など、こうした鼻呼吸をしばらく続けると緊張感が緩和します。
対策4.情報依存に注意
一日中スマホで新型コロナ情報を検索したりテレビのワイドショーを見たりして不安になっている方がいます。ストレス対処の研究で知られるアーロン・アントノフスキー博士は、絶え間なく情報を求めている人は始終閉じこもっている人と同様にストレス状況に適応できないとし「情報は役に立つ可能性がある時に求め、過大負荷をもたらすようなときは求めず、一貫して求めないのもよくない」と述べています。
正確な根拠のある情報源を見つけ時間を決めてそれを見る。それ以外の時間はスマホやテレビで情報の垂れ流しをしない習慣を作ることも必要でしょう。
対策5.最新AIツールを活用して不安を軽減する
日本認知療法・認知行動療法学会理事長の大野裕先生のグループが開発中のAIによるツール「こころコンディショナー」(https://carechat-demo.kiku-hana.jp/)をご紹介します。このツールは不安やうつ気分を抱えちょっと相談したいなと感じている人向けに開発されました。認知行動療法を応用し、考え方や行動を変えていくプロセスでストレス対処できるように整えていくものです。新型コロナ感染拡大で不安を抱えている方が多いという状況を踏まえ、試運転期間として4月末頃まで無料公開される予定です。取り急ぎ公開されたので一部機能はまだ整ってはいませんが、不安やうつ気分を認知行動療法で乗り切るプロセスを学ぶのに役立つはずです。治療ツールではありませんが試してみてはいかがでしょうか。
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