疫病退散・恐怖は免疫システムの暴走を促す

https://note.com/rodoshimbun/n/na7c6e3751ca7

【コロナ恐怖を煽るマスコミ報道…|迷想日誌】

地球規模での新型コロナウイルスの感染が止まりませんが、日本のマスコミ報道も新型コロナウイルスに完全に汚染されています。

あらゆるニュース番組が新型コロナウイルス一色で、そろそろ疲労感が強まってきました。

大手マスコミは、視聴率などが稼げる感染報道に力を入れるばかりに、とうとうスタッフまで感染させてしまう自爆状態です。

ウイルスとの戦いが長期戦となることを覚悟すれば、ここで少々力を抜いて気持ちを落ち着けたいと思いますので、毎日、感染者数を数え上げるマスコミ報道からはちょっと距離を置きたいと思います。

そもそもマスコミの多くは、PCR検査数を増やさない政府に批判的です。

しかも、海外の対処策を見本とすべきと大々的に報道していますが、これは疑問です。

日本は、都市国家以外の国としては、感染者数と死亡者数が最低水準にあることをもっと強調すべきだからです。

それも桁違いの低さです。逆に、日本が見本となってもおかしくありません。

なぜ、海外の対処策を見習えという結論になるのか、理解できません。

必要以上に危機感を煽っているとしか思えません。

日本は、当初からPCR検査数を抑えたことが、成功につながっています。

一部マスコミのコメンテーターが、早くから検査数を増やせと叫んでいましたが、これは誤りといえます。

検査数をいきなり増やして、死亡者数を激増させてしまったのが、中国や欧米諸国です。

命を守るために行った検査が、逆に命を奪ったことになります。

日本の冷静な対処は、結果として評価できます。

日本の感染状況と清潔さを考えれば、毎年の季節性インフルエンザと大きな違いはありません。

高齢者の外出を極力避けるように誘導すれば、それほど恐れることはないように思います。

しかも、例年と比べると感染症による肺炎死亡者は減っているという情報もあります。

毎日積み上がる感染者数を強調するマッチポンプ式マスコミ報道に接すると、日本全体が凍り付いてしまいます。

5月からは経済活動に比重を移し、緊急事態宣言の計画的・地域別緩和を望みたいと思います。

労働新聞編集長 箱田 尊文


https://diamond.jp/articles/-/232629  

【コロナ報道「煽りにはもうウンザリ」、ニュースの中身を吟味してみた】

新型コロナウイルスに関するニュースが氾濫する中、テレビのワイドショーをはじめ、刺激的な報道も少なくない。「もううんざり」という人も多いだろう。ここで改めてコロナ対策の政治的な判断や報道の仕方について考察してみた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

治療法が確立されるにつれて致死率は0.7%まで低下している

 3月12日、「アメリカで新型コロナウイルス対策の陣頭指揮を執る専門家が、ウイルス感染による死亡率について『インフルエンザの10倍』とする分析結果を明らかにしました」というニュースが、テレビやネットでがんがん流された。

 この分析は、季節性インフルエンザの致死率が0.1%なのに対して、新型コロナウイルスの致死率は1%(WHOはおよそ3%としているが、感染していても、無症状であるために検査を受けていない人が多数いるであろうことに鑑みた数字)であるという推定に基づいて算出されたものなのだが、「この発言をどう捉えたらいいのか」という解説は一切ないままだったから、多くの視聴者は、ただひたすら「コロナは怖い。インフルエンザの10倍も死ぬんだ」と恐怖心を新たにしただけだったのではないだろうか。

 アメリカ政府高官は、くだんの発言を、「感染拡大の抑制に米国は真剣に取り組まなくてはならない」と警告するために行ったわけだが、日本のメディアが、これをそのまま流すことにどれほどの意義があるのだろう。

3月24日12:00時点での日本におけるPCR検査を受けた人の数は2万4430人。うち陽性者は1128人、死亡者数は42人で、WHOの発表とほぼ同じ数字だ(厚生労働省発表)。

 しかし、WHOと中国が合同でまとめた「コロナウイルス病 2019(COVID-19)に関するWHO-中国合同ミッション報告書 2020年2月16-24日」によると、「全体的な致死率は、場所と伝播強度によって異なる(武漢での 5.8%に対して、中国の他の地域では 0.7%)。中国では、 全体的な致死率は時間の経過とともに減少して、2月1日以降に発症した患者では、0.7%になった」という。致死率が減少した理由について合同ミッションは、「アウトブレイクの経過中に治療の標準化がなされたことに注目」している。

ということは、今後、治療方法が確立されていけば、致死率はさらに低下していくに違いない。

 ちなみに「重症化および死亡のリスクが最も高いのは、60歳以上で、高血圧、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患および癌のような基礎疾患をもつ人達」で、「致死率は年齢とともに増加し、80歳以上で最も高い値を示す(致死率21.9%)。基礎疾患がないと報告した患者の致死率が1.4%であったのに対し、基礎疾患のある患者ではより高く、心血管疾患の人は13.2%、糖尿病は9.2%、高血圧は8.4%、慢性呼吸器疾患は 8.0%、癌は7.6%であった」という。

 つまり、「インフルエンザの10倍」という致死率は、時間の経過とともに低下しているし、年齢、基礎疾患、感染・発症した地域ごとに異なる。こうした情報を知らせないまま一律に恐怖を煽るのは、正しいことなのだろうか。

日本人全員が「PCR検査」を希望しているのではない

 首を傾げてしまう報道は他にもある。「PCR検査」についてだ。「受けたいのに、受けられない」「医者が必要と判断して保健所に相談しても断られることがある」「疑わしいのに検査が受けられないと、他者に感染させそうで怖い」という批判が繰り返しなされていたが、まるで世の中の全員が、すべての体調不良者にPCR検査を受けさせたがっているかのような伝え方に違和感を覚えている。

 そんな中、3月11日、ソフトバンクグループの孫正義氏がツイッターで「簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分」と発信し、多くの人々が孫氏に向けて「医療崩壊を招くからやめてほしい」などと翻意を促したことが話題になった。ほどなく孫氏も「評判悪いから、やめようかなぁ。。。」と撤回したことで事態は収拾されたが、冷静な判断ができる人が結構大勢いることにほっとした。

PCR検査については、いくつかの問題点が指摘されている。

 一つは、無症状・軽症の患者まで広くPCR検査を実施すれば、軽症の患者で病床が埋まって重症者の救命が危うくなっている韓国のように医療崩壊が起きてしまうのではないか、という懸念だ(PCR検査を広く実施したことによる「医療崩壊」はイタリアでも起きている)。

 しかし一方で、韓国の新型コロナウイルスによる致死率は世界平均と比べても日本と比べても低いことから、検査で早期発見できた結果、感染者数は増えたとしても、治療によって致死率を下げることには成功しているのではないか(医療崩壊ではない)という見方もある。どちらが正しいのかは、もう少し時間がたってみなければわからない。

 もう一つ、検査の精度があまり高くないことも問題視されている。1回目の検査では陰性だったのに、体調が悪くなって再検査をしたら陽性になったということが起きている。そうなるともう、検査で「陰性だ」と出ても安心できないし、逆に「陽性だ」となっても信じていいのかが危うくなる。感染していなかった人まで、病院に行ったことで感染のリスクに晒される可能性もあるだろう。

 ゆえに、決して万全ではないPCR検査にこだわって医療崩壊を招いては元も子もない。厚生労働省や専門家会議が述べているように、熱が4日以上続いている、感染者との接触歴があるなどの基準に従って、優先度の高いグループから実施している現在のやり方がちょうどよいのではないか、という意見が現在は増えている。

真剣に「人命」を守りたいなら学校閉鎖の優先度は低い

 新型コロナウイルス感染症対策のため、全国の小中学校、高等学校、特別支援学校が3月2日から一斉休校を余儀なくされている件をめぐる報道も、だいぶ偏っているように見える。

 医療や教育の現場からは「一斉休校の要請は唐突にして時期尚早」との声が多数聞こえてくるのだが、テレビ、特にワイドショーでは「仕方ない」という声に加え、「外出できない子どもや親のための支援が企業や芸能人によっていろいろと行われている」といった「美談」の報道ばかりが目に付く。

 本当に必要なのは、そういった「支援」を報道することなのだろうか。医療情報専門サイトの「m3.com」では、大阪府の小児科医が次のように述べている。

〈今の時点で『子どもが感染拡大の主体である』という報告は世界のどこにもありません。(中略)患者数の多い中国のデータをもってしても、「子どもたちから高齢者に感染させてはならないから、学校の全国一斉休校を」というのは無理がありますよね。インフルエンザの場合は、学校から感染拡大して子どもが家に持ち帰ってしまうということが分かっていますが、新型コロナウイルスの場合はそうではないようだということが、今までのデータから明らかです〉

また、公立病院のある医師は休校の2月28日、自身のSNSに次のように書き込んだ。

〈「全国の小中高 臨時休校要請」で、医療現場も大混乱になりつつあります。子どもを育てながら働いている人は、日本では医療現場が最も多いのではないでしょうか?

 医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、栄養士、医療事務など、女性の比率は極めて高いです。

 実際、私の部署では、女性の比率が80%を超え、半数が子どもを抱えています。

 彼女たちが、「このままでは仕事に来ることができなくなるかも」と危惧しています。

 医療職についているもののほとんどは、モラルが高く、仕事に誇りを持ち、患者さんを助けることを使命と考えています。

 それなのに、職場を放棄しなければならなくなる状況に追い込まれたら、彼女らの士気の低下は…

 私は疫学や感染症の専門家ではないので、この措置の適否は解りません。

 しかし、サポート体制を作らずにただ要請するだけでは、コロナウイルスに立ち向かうべき最前線の医療現場が崩壊してしまいます。

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」〉

 2人のドクターの意見に賛成だ。一斉休校の影響はとてつもなく大きいのに、感染拡大予防効果のコスパは相当低い。真剣に「人命を守る」ことを考えているのなら、閉鎖要請は高齢者や持病のある人たちが集う可能性が高い場所から優先的に行うべきなのではないだろうか。

 第一、社会はつながっている。一斉休校によって病院の人手が不足し、現場で踏ん張っている医療関係者たちが疲弊し、免疫力が下がって感染・発症し、病院閉鎖に陥る病院だってないとは限らない。

怖いのは健康被害よりも風評被害と差別

 ところで、多くの人が本当に恐れているのは「コロナウイルスに感染して生命を奪われること」だろうか。違うと思う。60代以下の持病のない人々は、これまで発表されてきた報道を信じ、仮に感染したとしても「自分は死なない」と思っているはずだ。

「ただ、高齢の親とか、免疫力のない人にうつしたら大変」

「万が一感染した場合、世間に知れるのが怖い。会社は倒産するかもしれないし、家族も差別されるかも」

「軽症で、ほっといても治るなら、自分は病院には行きたくない。コロナだと分かったら、面倒なことになるから」

本音はそういったところだろう。怖いのは加害者になることと、風評被害等によって不当に差別されることなのだ。

 例えば、平成から令和に変わる直前、感染症医療の専門家にインタビューをした際、新型インフルエンザの話になった。

「あの時、海外から戻ってきて感染が判明した人たちが、ひどいバッシングを受けました。感染してしまった人たちは悪くないのに叩かれた。正直に申し出てもらうことが水際対策では一番重要なのに、バッシングされると思ったら、できれば隠したいと思う人が出てきてしまいます。感染症の蔓延を防ぐには、不当な差別を防ぎ、感染者の人権を守ることが重要です」(感染症専門医)

 今回のコロナ騒ぎをめぐっても、「クルーズ船に乗っていた」とSNSで名指しされた経営者の会社の売り上げが減少したり、倒産の危機に陥っているというニュースがある。「この国難に、自粛しないのは非国民」と自粛を強制する風潮も怖い。

 コロナウイルスとの戦いが長期化しそうな今こそ、専門家の英知を活用し、「勘」や「面子」「独断」によらない政治判断を望みたい。また報道も、ネガティブな内容を報じる際には、冷静になれる解説を必ずつけるようにしてほしい。


https://www.j-cast.com/2020/04/18384524.html?p=all  【神奈川県医師会が、「不安をあおるメディア」に投げかける疑問 「医療現場の現実を、知ってもらいたいのです」】

「私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください」。公益社団法人神奈川県医師会が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する「お願い」のメッセージを発信している。それは、医療現場の実情と、テレビなど一部報道で繰り返される主張への疑問、そして今、人々はいかに行動すべきかを伝えるものだった。約3000字にわたる切実な訴えは、インターネット上で「県民だけでなく、全国民に読んでいただきたい」との声があがり、数多くの人の心に届いている。

クルーズ船の停泊地となり、新型コロナウイルスによる国内初の死亡者が確認され、医療従事者への差別もクローズアップされることになった神奈川県。だからこそ思った。「最前線の現場で本当に起きていることを、皆さんに知ってもらわないといけない」。J-CASTニュースは2020年4月14日、この「お願い」を書いた宮川政昭・神奈川県医師会副会長に、詳しく話を聞いた。

「本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです」

県医師会は公式サイトで7日、「~神奈川県民の皆様へ~(神奈川県医師会からのお願い)」と題した会長名義のメッセージを公開した。同会が続けている「かながわコロナ通信」の発信の1つだ。こんな言葉で始まる。

「連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。しかし現実は違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。現実を見つめてください。

もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください」

新しく、未知の新型コロナウイルスには「本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです」という前提があり、それゆえ「過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります」として、こう指摘する。

「専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください」

県医師会が重要視するのは、「実際の診療現場の実情に即した意見かどうか」だ。

「正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。

第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います」

「テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか」

報道でも繰り返されるテーマの1つに、「PCR検査」の拡大論がある。車に乗ったまま検体を採取する「ドライブスルー方式」での検査を導入する自治体も出てきている。ただ、こうした検査にも課題はある。

「医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。しかしながら、新型コロナウイルスのPCR 検査の感度(編注:感染者に陽性の検査結果が出る割合)は高くて70%程度です。つまり、30%以上の人は感染しているのに『陰性』と判定され、『偽陰性』となります。検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。

さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。

正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のため、30 分以上1 時間近く必要となります」

現場にはこうした壁がある。県医師会は「テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。そして、専門家という人は実際にやったことがあるのでしょうか」と問いかける。胸部レントゲン検査やCT 検査においても同様に指摘している。

「胸部レントゲン検査やCT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だという人がいます。もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、次の別の患者さんを検査する予定となっても、その人が二次感染しないように、部屋全体を換気するとともに装置をアルコール消毒しなければなりません。その作業は30 分以上、1 時間近く必要となります。アルコールが不足する中、どうすればいいのでしょうか。メディアなどで主張する専門家やコメンテーターは、そのようなことを考えたことがあるでしょうか」

「もう少し、もう少し我慢して下さい」

感染が拡大すれば、重症者も増え、医療機関のベッドは瞬く間に埋まる。それでも「今までと同じように医療は維持しなければならないのです」。そこで取り得る医療体制をこう伝えている。

「軽症の人は、自宅や宿泊施設に移って静養や療養してもらい、少しでも新型コロナ感染症の人のために、病院のベッドを空けるなどの素早い行動が必要です。そして、新型コロナ感染者の治療が終わり、社会復帰しても良いというときこそ、素早くPCR検査をやって確認し、ベッドを開けなければなりません。そのためにも、少しでも時間が必要なのです。医療機関に時間をください。コロナ感染者の増加を、少しでも緩やかなカーブにしなければ、医療は崩壊します」

過酷を極める医療現場の実情、そして差別や偏見がある現実もつづっている。それは、医療従事者本人に限った話ではない。

「今この時も医療関係者は、コロナ感染の恐怖の中で戦っています。戦っている医療機関の医師や看護師や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。その愛する人たちに、うつすかもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。そして自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲しみとも戦っています」

「実際に病院の中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師や看護師の人たちのことを想像してください。そんな恐怖といら立ちと、そしてストレスの毎日の中で生活しています」

そのうえで読者に、現場への理解と、感染拡大防止の協力を呼び掛けた。

「わかってください。知ってください。理解してください。感染が拡大すれば、誰もが感染者になります。そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをするのか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて、人を決して傷つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしいのです。まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなことは、決してあってはならないことでしょう」

「もう少し、もう少し我慢して下さい。四週間、何か月いや一年以上になるかもしれません。病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さんもいます。生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。あなたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません」

「お願いします。私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。戦いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう」

宮川政昭副会長が語る、発信の理由

この「お願い」を編集した宮川政昭副会長はJ-CASTニュースの取材に、発信に込めた思いを語った。「もう少し優しい言葉で書きたいと思っていましたが、現場のことを思うと、強めの言葉で訴えざるを得ませんでした」。これまで神奈川の地で起きてきたことと、それに対するメディア報道の2点が、メッセージの大きな契機となっている。

「神奈川県はクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』が停泊した地であり、初期段階から新型コロナウイルスの対応を迫られていました。新型コロナの性格や対処法など、情報が非常に少ない中で対応しなければなりませんでした。クルーズ船には『JMAT(日本医師会災害医療チーム)』も出動し、県医師会員も隊員として数多く出動して対応しました。

3600人という乗員乗客に対応する時、メディアのコメンテーターからは『下船させればいいじゃないか。なぜクルーズ船に閉じ込めておくんだ』という一方的な論もありました。でも、何千人単位を完璧に移動させ、収容し、隔離できる医療施設や宿泊施設はどこにあったのでしょうか。そんな難題に対案を出しながら、批判した報道は当時見られませんでした。

『神奈川県は何をしているんだ。ゾーンを分けるべき。船内で感染が広がる』と叱られました。ただ、船内は航行中に乗員乗客が動き回っていましたから、当初ゾーンをはっきり分けることは無意味でした。感染者と非感染者とに分け、消毒を徹底し、ゾーニンクしても、無症状の潜伏期の患者がいたら、もうすでに感染性を有していますから、まさにイタチごっことなり、非常に困難な作業を迫られていました。

その後、相模原市にもさまざまな問題が起こりました。相模原の病院(編注:新型コロナウイルスによる国内初の死亡者が一時入院。その後看護師の感染も判明していた)に、差別の言動が寄せられたのです。そこに勤める女性看護師は、子どもが『バイ菌』扱いされたり、子どもの保育園から『登園しないで』と言われたり、家族が会社から『出勤するな』と言われたりしました。病院への問い合わせでは電話口で叱咤され、涙を流す事務職員もいるほどでした。病院の前のバス停に『バスを停めるな』と乗客から言われました。

医療従事者からの苦労の報告を聞くたびに、私たちもつらい思いを募らせていったのです。県医師会には相模原の先生方もたくさんおり、地域医療を支えています。今後、軽症者は病院からホテルや自宅に移ることになります。ホテルに健康管理に出動する医療スタッフも、それを支える従業員の方々も同じような思いをされる可能性があります。何とかならないかと思いました。それが、発信を始めた理由の1つです」

「もう1つは、新型コロナウイルスの報道、特にテレビのワイドショーの論調があまりにも一方的だったためです。児玉源太郎の『諸君は昨日の専門家だったかもしれん。しかし、明日の専門家ではない』という言葉があります。この新しい未知のウイルスに、本当の専門家はいないのかもしれません。すべてのことは本当に誰もわからないのかもしれません。過去の類似のウイルスの経験で対応するしかないのは当然ですが、それのみですべてを語ろうとするのは危ういことです。それなのに、その後間違っていたとわかった事柄も訂正せずに、別の話をし続けるようなことがありました。そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように、同じような感情的に主張を繰り返していたのです。

実際に、コメントの内容が現場状況と異なっていることが往々にしてありました。コメンテーターの方々は実際の現場に足を運んでお話をしているのかと疑問を持ちました。レポーターの画面受けする取材をもとに、ただ遠くから見て、野次馬と同じように発言しているだけのようでした。

医療現場で本当に起きていることを誰かが伝えないと、医療者も患者も多くの人々も、戸惑ってしまうのではないかと懸念しました。画面で伝えられたことに私たちも一般の視聴者のように過敏に反応し、現場に戻って視聴者と同じような反応していた自分たちを、他の医療者にたしなめられるという事態に気が付き、反省したことがきっかけの一つでした。

ですから、県医師会の皆様に『今の状況を教えてくれないか』と呼びかけ、情報を集め、県医師会の『コロナ通信』が始まりました。情報が間違いないことを確認し、まとめなければならないために、時間がかかってしまいました。私たちも発信し始めるのが遅かったと反省しています。もう1か月ほど早ければ良かったと思っています。

そのうちメディア側で情報発信の方向性を修正してくれるのではないかと願ってもいました。ずいぶん現場の声を取り上げてくれましたが、一部では同じことが続きました。これでは医療崩壊と同時に、医療者の精神的な医療崩壊が始まってしまうかもしれないと懸念しました」

「窓ガラス越しに子どもと手を合わせただけで、また現場に戻っていく」

県内各地の医師会員に協力を仰ぎ、現場のヒアリングを丁寧に進め、情報を集約し、「お願い」を公開した。集まった現場の声はあまりにも切実だった。

「どの医療従事者にも家族もいますし恋人もいます。現場で医療行為をした後、どんなに体を清潔にして、感染しないように心がけても、一抹の不安は残ります。今でも聞きます。『家に帰っても自分の子どもが感染しないか心配です』と。だから、窓ガラス越しに子どもと手を合わせただけで、そしておどけた姿を見せて子供が笑ってくれたのを喜び、また現場に戻っていく。『スマホでは子供のなまの反応を確かめられない』と語る医療者もいました。もちろん家族に会って、子供の顔を見て、一緒に温かい物を食べる医療者もいます。それでも『ぎゅっと抱きしめることはできなかった』という声が寄せられます。そういう医療従事者が実際にいるのです。本当に切実です。

JMATでクルーズ船に入った人が、防護服などで完全防備した状態で動くと、1日動き続けることは難しかったと振り返る。装備で息がしづらく、半日で苦しくなります。クリーンな所に行ってやっとマスクを緩められます。それでもまた現場に帰っていきます。実際に脱落しそうになった医師もいます。そんな時、同僚に『ごめんなさい』と謝るんです。一瞬の気の緩みで間違いを起こすかもしれないというギリギリの緊張感の中で対応していました。

医療従事者は『3密(密閉・密集・密接)』を避けられません。通常の日常診療では、患者さんと日々接し、聴診器で胸の音を聞き、腹痛があれば触診します。こまめに消毒したり、マスクをきつめに締めたり、できる限りの感染対策は当然尽くします。ですが、そのための医療物資も本当に足りません。マスクが足りません。アルコールも足りません。そして緊急時に使用する防護服(服とフェイスシールド)もありません。

そういう情報が集まってきました。本当のことを皆さん知ってもらわないといけないと思いました。もし医療従事者が戦線離脱してしまったら、医療のパワーが落ちます。現場の実情を伝えられれば、読んでくださった皆さんと医療者、みんなの連帯感が出てくるのではないかと思いました。そのことで、新型コロナウイルスと闘っていくことができるのではないかと思いました」

一部の報道は「不安をあおって終わります」

新規で未知の新型コロナウイルスには「本当の専門家」がいない。「医療現場では、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)など類似するウイルスの経験をもとに闘って、そして目の前の新しい発見に軌道修正して、また闘いを挑んでいます」と話す宮川氏。これまでの報道について「メディアでは、そんなウイルスについての情報発信も徐々に変化しています。最近は新型コロナウイルスのさまざまなことが判明し、専門家として以前より冷静な語り口になり、少しずつ軌道修正がなされてきました」と振り返り、こう語る。

「もちろん現場の医療者の対応を批評してもらって構いません。人間というものは完全ではなく、間違ったこともするからです。ですが、常に検証してほしいのです。毎日同じことを主張するのではなく、先日の発言は、改めて確認したところ間違いがありましたとか、そんなことがあれば現場の医療者は戸惑わなくて済みます。

医療現場では、こうじゃないか、分かったそう考えてみよう、いや違った申し訳ない、じゃあこうしてみないかと、試行錯誤の毎日です。誰も知らないウイルスです。現場はそうやって動いています。それでないと確実に前に進むことができません。それを知ってほしい。メディアの方々も言いっぱなしで終わらないでいてくれたらありがたいと思います」

報道が「不安をあおる」。これはネット上でも度々議論の的になる。人々が不安をあおられた結果、社会や医療の場で何が起きるのか。神奈川県医師会も戸惑いと動揺している医療現場を心配する。

「『微熱が続いています。新型コロナにかかっていませんか?』。そう言って受診される患者さんが何人もいます。『大丈夫です。落ち着いてお薬を飲んで、また気になることがあったら来てください』となだめて、やっと気を取り戻します。それでも『検査できないんですか?』と泣いて帰る患者さんもいます。不安で不安で仕方がなくなっているのです。

一部の報道は『危険なウイルスですね』『感染がどんどん広がっています』『あなたの近くにも感染者がいるかもしれない』と不安をあおって終わります。『もう少し落ち着きましょう。不安に思うかもしれませんが冷静に考えてください。どうすればいいか一歩立ち止まって考えましょう。報道する私たちも一緒に考えます』という言葉もほしかったと思います。

現場に対してもそうです。『なぜさっさと検査しないんだ』『全然対応が追いついていない』。クタクタになっている医療現場の人間を後ろから叩くようなことを言ってどうするのでしょうか。どの現場も大きな荷物を背負っています。報道がさらに荷物を背負わせるようなことをしたらどうなるのでしょうか。社会全体が大変な思いをすることの無いように、現場が背負っている荷物を、少しでも軽くする言動が増えてほしいと思うのです。できない原因があります。現場の人間だけでは解決できないことがあるので、その壁を一緒に壊してほしいのです。物資の壁。制度の壁。縦割り行政の壁。医療者だけでは社会の壁を打ち破れないのです。それは報道の人はすでに知っているはずです」

「対応の仕方を伝える提案型の報道が望まれるのでは」

外出自粛要請を受け、現在は「家にいよう」と呼びかける動きも広がっている。だが、今度はこんな報道が見られるようになった。「多くの場所で人が減りましたが、こちらの商店街はこの人だかりです」「駅では今も、こんなに多くの人が仕事に向かっています」。こうした伝え方に神奈川県医師会も疑問を呈す。

「日用品や食料品は皆さん買いに出ます。会社の事情でテレワークできない社員は仕方なく出社しないといけない。生活のために自粛したくても仕事を休めない人もいます。ソーシャル・ディスタンシングが叫ばれても、それができない仕事もあります。保健所、役所、警察や消防、コンビニやスーパー、クリニックや病院、電気やガスや水道、宅配便など、他にも私たちの生活を守るために、それぞれの『現場』で働いている人たちが大勢います。多くは『不要不急』でない人が、不安を抱えながら動かざるを得ないのでしょう。

商店街の様子を報じるなら、『人だかりがある』ことを強調するのでなく、『食べ物がなくなるわけではないから2~3日分買えばいい。家族全員で買い物に出る必要もない。落ち着いて』と、人々が冷静になれるように語ってほしいのです。『老夫婦が手をつなぎ歩いている』のを見て、一緒に外に出なくてもいいだろうと非難できません。認知症をみる老々介護はそれを許さないのです。

加えて、『外出時は最低限どうリスク管理すればいいか』が重要です。『3密は避けて』だけでなく、どうすれば避けられるか。避けられないなら、どうすれば少しでも減らせるか。コメンテーターが提言していけばいい。ただダメではなく、非難するのではなく、対案を明示しなければなりません。もし明らかに対策がないのであれば、本気になって一緒に嘆くしかないのではないでしょうか。

テレビの事情も分かります。視聴率を上げるため、あえて危険そうな場所を取り上げるのだと思います。ただ危機感をあおるような報道内容でいいのかどうか。社会貢献を詠うスポンサーの企業イメージが心配です。

危険性を強調すれば不安が募りますが、『軽症であれば大丈夫』と逆に居直る人もいます。両極端です。その際どさが視聴者受けが良いからでしょうか。1人が何かを言ったら『それは言い過ぎかもしれませんよ』とか、『その点はもう少し強調してもいいですね』と、建設的な議論を積み上げていけば、もっと良い世の中になると思うのです。発生した現象を取り上げるだけではなく、『この場合どうすればいいか』と、対応の仕方を伝える提案型の報道が望まれるのではないでしょうか」

「ウォークイン方式の検査を試し始めています」

医療の場では、情報を日々アップデートしながら新たな対応の手を打っている。PCR検査については、神奈川県医師会では課題を検証し、検査体制の構築を進めているという。

「私たちも、できることならPCR検査をもっとやりたい。本当に検査が必要な患者さんはたくさんいます。私も保健所に電話して、なかなか受け付けてもらえなかったことがあります。しかし保健所も本当に人数が少ない。その中でフル稼働して働いてくれています。でも、出来ない現状は打ち破りたいと思っています。

ドライブスルー方式にしても、防護服など物資の問題、1日あたりの処理能力の問題や、精度を維持できるかという問題もあります。検査技師の人数だって必要です。こう考えると、ただ『ドライブスルー検査を導入します』と言っても、何百人という人数を毎日検査し続けることは難しいのです。どこかに壁があることを把握しながら、検査体制をつくらないといけません。各地で行われるようになってきたドライブスルー方式のPCR検査は、諸外国のように来た人を全員検査するわけではなく、正確で慎重な検査体制の中で行われています。そして、実際には事前の問診の上に必要な人が判定されて、検査が行われます。『検査を受けて安心したい』『陰性の証明書が欲しい』という病原体の非存在証明を求める要望にすべて叶えるようにはなっていません。

そして、ウォークイン方式の検査を試し始めています。検査の手技をする人は、PPE(個人用防護具)を装着しなくてもよいのです。シールドボックスを作り、壁を隔て、マスクをして、手袋をして採取の手技を行い、手袋は破棄交換します。これであれば、スピートが上がります。そして、検査を実施している衛生研究所だけでなく、民間の力も借りることで、実施数を増やすことができるようになります。

しかしながら、現状に甘んじている訳ではありません。課題を検証し、新しい検査体制を早急に進めています」

「怖くさせているのは、人間です」

医療現場に身を置き、医療現場の声を聞き続けるうちにわかったことは、新型コロナウイルスの「怖さ」についてであり、それは「『得体が知れないウイルスである』という当たり前のことなのです」と宮川氏は話す。

新型コロナウイルス感染症は、感染者の80%は軽症か無症状だが、20%は重症化し、数%の人は死に至ってしまう。高齢者や基礎疾患をもつ人、免疫の低下した人の死亡率は高くなる。こうした特徴のため、軽症者が重症化リスクのある人に感染を広めてしまうおそれがある。「感染から発症までは5~14日ほどかかります。その間に他の人に感染させているかもしれず、私たちを『意識なき加害者』にしてしまうのです」と、宮川氏はその「怖さ」を語る。

「若いから大丈夫という甘い考えを打ち砕く現実が迫っています。新型コロナウイルス感染症の、約7割が50代以下なのですが、死者の8割超が70代以上だったことが危機感を薄めてしまっています。若い人とて決して無敵ではありません。若い人でも何週間も入院させられたり、なかには重症になったり亡くなったりする人もいます。乳幼児も3%発症し、そのうち10%は重症化し、人工呼吸器を装着しなければなりません。しかも乳児に多いのです。得体が知れないウイルスは、あらゆる可能性を秘めた将来のある若い人の人生を奪うのです」

加えて宮川氏が指摘した「怖さ」は、人間がもたらす混乱だ。

「今の日本は諸外国に比べ、死者数を大きく増やしてはいません。これは、医療者が現場で日々戦っているからです。専門家会議メンバーはじめ多くの専門家が、日本に適した対策を考え、進めているからです。死者増加をどうにか食い止めているからこそ、みんなでもう少し頑張らなければいけません。

もちろん、この方法が最適なのかということは後になって厳しい目で検証しなければなりませんが、現在の状況は、そのようなことに時間をとっていいわけではないでしょう。それなのに、色々な立場の人がこぞって自分の思い付きを競うように連呼しています。まるで人気取りのように。現実にすぐできないことをアピールして、それがいかに現場を混乱させているのかを理解していただけるとありがたいのです。もっと、現場の声に真撃に耳を傾けてください。お願いします。そのようなことをメディアも含めてしている最中でも医療現場では、少しでも多くの人を救おうと働き続ける医療者がいるのです。なるべく時間を浪費しないでください。一緒に集中して取り組んでください。

新型コロナウイルスは、感染症を引き起こし、人間を死に至らしめます。そのことはとても恐ろしいことです。しかしながら、デマも、買い占めも、差別も、誹謗中傷も、不安をあおることも、人間の恐怖心が生み出していることです。怖いことは感染の恐怖から、不安や不満が蓄積し、不当な差別や、不毛な対立が生まれてしまうことです。最も怖いのはコロナではなく、人間のこころです」

どう行動すべきか。考えるきっかけになれれば

最後に宮川氏は、県医師会の「コロナ通信」について、医療崩壊を防ぎ、この苦難を乗り越える一助になるかもしれないと、願っている。

「色々な言葉に恐怖や不安を覚えた方も多いと思います。『医療崩壊』はその1つです。新型コロナウイルス感染症の患者さんを1人でも多く助けるため我々は尽力していますが、一部の外国のように患者さんが病院の廊下に溢れかえる状態になってしまえば、年齢や持病の有無などで高度医療の提供を断念する『命の選択』を行わなければならなくなります。

今まで当たり前に行われていた地域での医療提供が受けられなくなります。交通事故にあった時、心筋梗塞や脳梗塞を起こした時、心不全が悪化した時、ガンが悪化した時、医療が崩壊していると救命できなくなります。お子さんを授かったときでも、安心できる医療環境で出産を迎えられることも危ぶまれるかもしれません。

新型コロナウイルスの感染者が増えれば増えるほど、感染症で命を落とす患者さんが増えるだけでなく、いつもなら助かるはずだった患者さんも命を落とすことになるのです。医療崩壊を防ぐためには、とにかく感染者を増やさないことに尽きます。

そのために、どう行動すべきか。私たちの発信が、少しでもそれを考えるきっかけになれればいいと思います。

これからは、もっといろいろな立場の方々から意見を募ることで、お互いのことをより尊重しあえると思います。そうして助け合えればいい。さまざまな情報を地道に収集し、編集していったら、良い『ガイド』ができるのではないかと思います。医学の専門的なガイドではありません。大事なのは『私たちはどう生きていけばいいのか』です。日々を暮らすための術を、みんなで積み上げていければいいなと思っています」

(J-CASTニュース編集部 青木正典)


Facebook・長谷川 ひろ子さん投稿記事

【自然の中に身を置く】

人間界の恐れの原点は何処にあるのでしょう

木々達、植物達は何かに執着しているでしょうか?

何かを失うことに怯えているでしょうか?

枯れてしまう事を恐れているでしょうか?

その季節が来たら花を咲かせ、時が過ぎたら散る

動物達は一年後を心配しているでしょうか?

去った日々を悔やんでいるでしょうか?

今を悩んでいるでしょうか?

コロナウィルスを過剰に恐れ

情報に支配され、不安な日々に免疫力まで下がり

自分の一度切りの命を不完全燃焼のまま過ごしてたら

本当に勿体ない

コロナウィルスはそれを願っているのでしょうか?

今回の自粛期間に人間関係も含め

色んな事が浮き彫りになり

破壊と再生が促され

汚染された空も川も海もクリーニングされ

気付けば一番喜んでいるのは自然界

自然の中に身を置くだけで

自分の命も自然の一部であり、

何れにしても、いつかは終わる命であること、

全ては循環しているということに気付かされます。


Facebook・山地 弘純さん投稿記事·

お葬式もマスク姿。

この姿の時のことも、ちゃんと残しておきたいなと思いました。

前を向いてからマスクを外して読経し、全て終了後にまたマスクをかけ直してから後ろを向きます。

 

そんな一連の流れも、もはや習慣化された動作になりつつあります。

 

今日も家族葬でした。

とても人当たりのよいおばあちゃん。

多分コロナの時期に亡くならなければ、もっと大勢の友や仲間たちに見送られたでしょう。

僕にとっても、すごく心やすく接して下さり、たくさんおしゃべりもした大切な方でした。

毎週お寺で御詠歌のお稽古やお茶時間を楽しんだものでした。

残念な時に亡くなったという言葉をやはり周りの皆さん方からお聞きしたので、逆にそのコロナの時だからこそ気づけたことを戒名にしたためました。

 

未知のウイルスが感染拡大し始めて以来、いろいろな気持ちを皆さんが味わったことと思います。

感染への不安。そして経済への不安。自分の意思表示することへの不安。そしていろんな反応を示す周囲への苛立ち。

ニュースを見るだけで、どこか心が闇へと引き込まれる感じは僕にもありました。

 

そんな折にも不安を包み込んでくれる存在がありました。

山々を見上げると、新緑が美しく芽吹き始める姿が目に入ってきました。

冬を越えて枝先寂しい木々からポツリポツリと芽が立ち、瑞々しい黄緑色の葉が広がっていく様子が、今まで以上に入ってきたのです。

それはシンキングではなく、フィーリングに働きかけてきました。

それは、「生きよう!生きよう!」とでもいうかのように、僕の心の色を光へと変えていくのです。

大自然からの無言のメッセージはすごいですね。

 

そんな僕の想いが、あの人のもう一つの名前へと降りてきました。

翠(みどり)の山をみてごらんなさい。

大いなる一つのいのち(ワンネス)からの「そこにとどまらないで」というメッセージが明かされていますよ。

新緑芽吹く山を見るたびに、故人の姿を思い出し、新生する自分を感じていただければ幸いです。

そんなことを遺族の皆さんに語りました。

 

棺桶の中に、うちの100歳のおばあちゃんから託された散華を入れました。

かわいいお地蔵さんの合掌した姿が表面で、裏面にはメッセージが書かれていました。

うちのおばあちゃんとは長い長い月日を共にした、かけがえのない仲間でもありましたから。

寂しいでしょうね。

 

皆が寂しさと悲しさを味わいました。

そして真のいのちへの帰還を引導しました。

 

皆で故人の人生を讃えました。

皆でかけがえのない体験を与えてくださった故人に、ありがとうを言いました。

コメントのやり取り

弘法大師さまのお食事を運ぶ時、和紙のマスクのようなものをされていたと記憶しますが。

山地 弘純 そうでした‼️

それに秘仏のご開帳にもマスクを付けますね。

それではやはり、コロナは仏なのでしょうか‼️

56億7千万年後に現れるという未来仏の弥勒菩薩が、コロナ(567)の姿(数形)で現れたとちまたではそんな説もありますね



















コズミックホリステック医療 俳句療法

吾であり・宇宙である☆和して同せず☆競争ではなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000