地域に根ざした俳人だからこそ、俳句を通して、時空を超える「みちのく」の風土における聖性が発揮されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200530/k10012451511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002 【新型コロナ治療薬 特許など管理する枠組み創設したが… WHO】
2020年5月30日 7時07分
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの治療薬とワクチンの開発や普及に向けて、特許や技術を管理する国際的な枠組みを創設しました。しかし、治療薬やワクチンの開発が盛んなアメリカなどG7=主要7か国は1か国も加わっておらず、どこまで実効性を持たせられるかは不透明です。
WHOのテドロス事務局長は29日、スイスのジュネ-ブの本部で声明を発表し、新型コロナウイルスの治療薬とワクチンの開発や普及に向けて、特許や技術を管理する国際的な枠組みを創設したと明らかにしました。
この枠組みは中米のコスタリカの提案を受けて創設されたもので、治療薬やワクチンなどの開発技術を適切に管理することで発展途上国などでも製造しやすくなるとしています。
テドロス事務局長は「新型コロナウイルスを予防、発見、治療するための道具は世界的な公共の財産であり、誰もが利用できるものでなければならない。科学は私たちに解決策をもたらしてくれるが、それを皆が享受できるようにするためには連帯が必要だ」と述べ、各国に対して枠組みへの参加を呼びかけました。
枠組みには29日の時点で南米の国々などを中心とした37か国が参加を表明したということですが、治療薬やワクチンの開発が盛んなアメリカなどG7は1か国も加わっておらず、どこまで実効性を持たせられるかは不透明です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200604/k10012457361000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
【WHO 「ヒドロキシクロロキン」の臨床試験再開へ 新型コロナ】
2020年6月4日 6時46分
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの治療への効果の可能性が指摘されてきた、マラリアなどの治療薬について、臨床試験を中断していましたが、薬を投与することで死亡率が上がるデータはないとして、再開することを明らかにしました。
マラリアなどの治療薬「ヒドロキシクロロキン」は、新型コロナウイルスの治療への効果の可能性が指摘され、WHOは臨床試験を行ってきましたが、アメリカとスイスの研究グループが、投与された患者の一部に心拍の異常が見られたとする研究結果を発表したことを受けて、先月25日、臨床試験を中断したと明らかにし、安全性に関するデータを調査してきました。
WHOのテドロス事務局長は3日、スイスのジュネーブにある本部で開いた定例の記者会見で、「臨床試験の安全性を監視している委員会は、計画を変える理由はないと勧告し、これを受けてヒドロキシクロロキンを含めた臨床試験を続けることにした」と述べ、臨床試験を再開することを明らかにしました。
WHOのチーフサイエンティストのスワミナサン氏は、薬の投与によって死亡率に変化はなかったとしています。
このほかテドロス事務局長は、感染が新たに確認された人の数は過去5日間連続で10万人を超えているとしたうえで、「ここ数週間、アメリカ大陸での新たな感染者数は、世界のほかの地域の合計を超えている」と述べる一方、「ヨーロッパでの新たな感染者数は減り続け、きのう報告を受けた数は、3月22日以降最も少なかった」と述べ、ヨーロッパで爆発的に感染が広がる前の時期の水準に戻っていることを明らかにしました。
記者会見では… 中国との関係について質問相次ぐ
AP通信は2日、WHOは、中国の対応に不満を持ちながらも、協力を得るために、表向き、中国を評価するような態度をとったことがうかがえると、独自に入手した会議の録音など内部情報をもとに報じ、3日のWHOの定例記者会見では、この点に関する質問が相次ぎました。
これについて、危機対応を統括するライアン氏は「WHOのルールに従って、加盟国を等しく支援し、情報を共有するために昼夜問わず仕事をしてきたことを伝えたい」と述べるにとどめました。
内部情報に関する質問はその後も相次ぎましたが、会見の司会を務めるヤシャレビチ報道官は、いずれについても「すでに答えているので、次の質問に移りましょう」と述べ、追加の質問を受け付けませんでした。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200605/k10012458971000.html?fbclid=IwAR1XC7DF4az5H9xQulLwZqqm9NyWJLZNYWY87UciBDf_45iiIoAdRujCYyE
【ヒドロキシクロロキン コロナ治療に効果なしとする論文を撤回】
2020年6月5日 11時28分
新型コロナウイルスの治療に効果があるかどうか、世界各地で臨床試験が行われているマラリアなどの治療薬、「ヒドロキシクロロキン」について、治療の効果は認められなかったと先月発表した研究グループが、データの真実性を確認できないとして、論文を取り下げたことを明らかにしました。
マラリアなどの治療薬として知られる、「ヒドロキシクロロキン」や「クロロキン」について、アメリカやスイスの研究グループは、およそ9万6000人分の患者のデータを分析した結果、新型コロナウイルスの治療について、「効果は認められなかった」とする論文を先月、イギリスの医学誌、「ランセット」に発表しました。
ところが、研究グループは、分析に使われたデータに問題があるという指摘を受けたため、外部の専門家に検証を依頼していました。
研究グループによりますと、専門家が患者のデータを提供した会社に、データ全体を公開するよう求めたところ、データの提供者との合意に反するとして拒否されたということです。
このため研究グループのうち3人の研究者が、「データの真実性を確認できない」として、この論文を取り下げると発表しました。
「ランセット」の編集部によりますと、今回の研究にデータを提供した会社は、ほかにも複数の研究にも関わっています。
研究の中には2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した、北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発された「イベルメクチン」が、新型コロナウイルスの患者の死亡率を下げたと報告したアメリカの大学の研究も含まれていて、「ランセット」は「これらのデータの真実性について国際的な調査が必要だ」としています。
米医学誌に掲載の論文も取り下げ
データの真実性に問題を指摘された会社は、先月発表された心臓の疾患と高血圧の薬などとの関係を分析した論文を発表した研究グループにも、患者のデータを提供していました。
この論文を掲載したアメリカの医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は4日、研究グループが「オリジナルのデータを参照することが認められなかった」として、論文を取り下げたことを明らかにしました。
北里研究所「コメントする立場ではない」
今回撤回された論文で、データを提供した会社が関わった研究には、ノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発された、寄生虫による感染症の特効薬「イベルメクチン」が、新型コロナウイルスの患者の死亡率を下げたと報告した、アメリカのユタ大学の研究も含まれています。
北里大学は、イベルメクチンが新型コロナウイルスの治療に効果があるかどうか、患者に投与して調べる治験を計画しています。
北里大学の学校法人、北里研究所の広報は「イベルメクチンの有効性を確認するため、本学において医師主導治験を行う予定です。ユタ大学のデータはあくまで観察研究として拝見しています。その科学的詳細はわからないので、われわれはコメントする立場ではありません」としています。
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