赤門と雅楽の寺 法蔵寺 灌仏会

散る花の道に和らぐ光かな  高資

土に降る光和らぐ竜華かな  高資

如意輪や塵に和らぐ花の影  高資

地から涌く枝垂れ桜や六地蔵  高資

光背の枝垂れ桜や六地蔵  高資

地から涌く枝垂れ桜の光かな  高資ー 場所: 赤門と雅楽の寺 法蔵寺

ちょうど灌仏会も行われており桜浄土という感じでした

龍笛に花と翔るや五常楽  高資

 このあと花祭の茶会に招待されて抹茶を頂き、花冷えの身も温まりました。ー 場所: 赤門と雅楽の寺 法蔵寺


コメントのやり取り(抜粋)

盛りの花に神楽が絶好のシャッターチャンスで切り取られていますね。私なんかは、気が焦って早かったり遅かったりなってしまうので、このポーズになりません。気の流れを良くとらえられるものだと感服しております。<m(__)m>俳句より写真の方が理解しやすいのでコメントの中心になりますがこの句も素敵な句ですね。竜笛は本山で少し2~3回、譜読みを学んだことがあります。簫と篳篥、竜笛のどれかという事で、小督の故事に因んで竜笛にしましたが、その後楽を学ぶことも積極的にせず現在に至っておりますので笛はリコーダーのみですww。<m(__)m>

神和み人も楽しむ神楽かな 嘘子


五島高資  ありがとうございます。法蔵寺のある大桑宿は、江戸時代には徳川御三家の本陣が置かれただけあって当時は七堂伽藍が立ち並んでいたそうです。浄土宗なのに雅楽が舞われるという神仏習合が残っているのは珍しいと思います。地元の人々の努力で伝承されている貴重な文化遺産であり今後も大切にしていくべきだと思いました。


 日蓮宗でも雅楽だけは残っておりまして、儀式に華を添えておりますが、神仏習合は・・・まあどの宗教も純粋な宗教で居ることは出来ませんが、日本の取りこんで我がものとする「や(八百万)を纏める」やまと心ほど強固な接着剤は世界にも例を見ないと思います。無理なく程よく逞しくですね。江戸時代も15代しか続きませんでしたが・・・天皇家は120代以上ですからね。驚きです。<m(__)m>


五島高資  神仏と人とをつなぐものとして音楽的要素は大事ですね。古事記、祝詞、万葉集、声明、真言、平家物語、唱名、和歌や俳句などの口承文化が大切な所以だと思います。


神社と神宮寺との関係を詳細に調べると、現代の感覚で物事を判断すると危険だと思われることが多々あるのでは。稲沢の国府宮(尾張国総社)には、神宮寺の住職が権宮司を兼ねていた記録が残っています。生身の人間が、昨日はお経、今日は祝詞と自在にお仕えしていたわけです。別当と呼ばれる人なども何やらそんなにおいがします。


五島高資  おっしゃるとおりですね。道鏡が別当として流された下野薬師寺にも薬師寺八幡宮がありますが、これは下野薬師寺の守護神・仏法の鎮守神として鎮座したものと考えられています。鑑真以来の古密教的な考えによるものかと思いますが、先史時代から何度となく渡来した人々と先住民との共存という日本独特の風土が大きく影響していると思われます。


 権現と言う考え方が神の多面性を表しているため、神の讃え方、鎮め方も多様になるのだと思いますが、神官・僧侶の不足と言うか・・・代替も考えられますね。ヒンズー教ほどダイナミックではないように思いますが八百万と言えば・・・外国の神も包含するようにもともと発想されているのかも知れませんね。<m(__)m>


 五島さん、雅楽と共に天台声明を簡略化した声明が6曲、それから伽陀と呼ばれるもともとの長い声明が残されており、池上では盛んに行われていました。私は法式儀礼的な事には余り興味が無く、付いて行く程度でしたが、形から入って形を超えると先生は指導されていました。形の反対側に魂(心情・心根・信仰)がありますが、もう一つ私は教義(哲学・理屈)がありこの三位が一体となったところに宗教があると思っております。どれが欠けても宗教として未熟なものになると言うか不足を感じます。<m(__)m>私は理屈すなわち教義に最も興味を引かれるのは私の性格であろうかと思っています。

正しさにこだわり愚直な私かな 嘘子


五島高資  まさに日光の東照大権現は薬師瑠璃光如来に由来するという本地垂迹に拠りますね。もっとも逆に垂加神道など反本地垂迹的な考えも少なくありませんが、いずれにしても排他的ではないところが特長だと思います。高野山金剛峯寺の声明はよく聴いていましたが、天台声明が雅楽とコラボされていたのは知りませんでした。たしかに法蔵寺は浄土宗ですから天台声明の流れですね。


日光・法蔵寺「さくらまつり」雅楽演奏会

 境内のしだれ桜が満開を迎える平成26年4月20(日)に「さくらまつり」が開催されます。「越殿楽」「五常楽急」など雅楽の演奏・舞楽が行われます。

 お釈迦様の誕生をいわう仏教行事「花まつり」が同時に行われます。釈迦像に甘茶をかけて仏を敬います。是非ご体験下さい。法蔵寺HPより http://www.nikko-hozoji.jp/event/


佐野厄除け大師にいます。

2016年4月8日 ·

鐘の音に龍の氣色や灌佛會 五島高資

灌佛や尺にしてその氣あらはす 五島高資

香り立つ誕生佛の光かな 五島高資

コズミックホリステック医療 俳句療法

吾であり・宇宙である☆和して同せず☆競争ではなく共生を☆

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