Facebook・小早川 智さん投稿記事
新型コロナで死亡率0%の驚異の治療法は4つ
(1)「コルチゾン」+高濃度ビタミンC+抗凝血剤
(2)「イベルメクチン」+「ドキシサイクリン」
(3)「ヒドロキシクロロキン」+「アジスロマイシン」+亜鉛サプリ
(4)ビタミンDと日光浴☀️で、ウイルス退散!(^-^)/
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/miyazaki/201710/552996.html
【ステロイドを“発見”した学者たち】 より
今年もノーベル賞の発表のシーズンとなりました。今回は、57年前にノーベル医学・生理学賞を受賞した、ステロイドの発見についてお話しましょう。
前回は、約120年前にアスピリンが開発され、世界中の患者さんが痛みから解放されたことを紹介しました(「柳の樹皮から生まれたアスピリン」)。しかし、関節リウマチ(RA)の患者さんの福音となったのも束の間、長期の服用によるアスピリンの胃腸障害が新たな悩みの種となりました。
ステロイドの研究は、そんなアスピリンの発見直後から始まりました。
1935年、米国メイヨー財団の生化学者ケンダルは、ウシの副腎皮質から8種類の化合物を抽出し、その中で副腎を摘出した動物の生存を延ばす効果のある物質を「化合物E」と命名しました。化合物Eは、後にコルチゾンと命名されました。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05220800/?all=1&fbclid=IwAR12CIm-tITry-JnavCWgaKfZpauJQjsEz3O-b0LzI7cHVfsyXZq0sSjpws
【コロナ撲滅へ期待! ノーベル賞・大村教授のイベルメクチン ご本人も太鼓判】
およそ40年前につくられた薬に、ふたたび注目が集まっている。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授が開発し、全世界で毎年約3億人が服用しているという「イベルメクチン」に、コロナ撲滅への大いなる期待がかかっているのだ。
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日本感染症学会の専門医で、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授(呼吸器内科)が言う。
「コロナウイルスの治療薬の有力候補であるアビガンは、軽症から中等症にしか効果が期待できず、レムデシビルは副作用の問題があって重症患者への投与に限定されている。いま、最もオールマイティに効果が期待できるのは大村先生の発見・開発した抗寄生虫薬のイベルメクチンなのです」
むろん、すでに実証済みで、
「豪州モナーシュ大学の実験では、試験管内のコロナウイルスにイベルメクチンを投与したところ、24時間で千分の1、48時間だと5千分の1まで減少しました。また、臨床現場でもおよそ700人の患者さんに投与した結果、投与していない方に比べて致死率が6分の1まで減少したという米ユタ大学の報告もあります。重症者にも効果があり、呼吸器を使っている方の死亡率も21%から7%にまで減少しています」
イベルメクチンは現在、日本でも疥癬の治療に用いられているのだが、
「大村先生は伊豆で採取した土から成分を抽出していて、寄生虫だけに効くようピンポイントに設計されていないからこそ、無限の可能性があるのだと思います」
ビタミン剤のように
こうした中、今月6日に北里大は、コロナウイルスの治療薬としてイベルメクチンの承認を目指す治験を実施すると発表した。
「“効果あり”と聞いて、私は少しも驚きませんでした」
とは、当の大村特別栄誉教授である。
「というのも、イベルメクチンは『マクロライド系抗生物質』に分類され、この薬は第2・第3の作用を持つことが多いのです。例えば風邪の時などに処方される『エリスロマイシン』は、モチリンという消化を助けるホルモンと同様の作用も持っています。そもそもイベルメクチンは、細胞レベルの実験ではデング熱や日本脳炎、HIVなどのウイルスに有効だということが以前から分かっていました。抗がん作用もあるという報告もあるほどで、まさしく“ミラクルドラッグ”なのです」
そう太鼓判を押すのだ。
「アビガンやレムデシビルは、残念ながら重篤な副作用が報告されています。一方でイベルメクチンは、アフリカなどで年間約3億人に使われて失明を防いでいますが、いまだ重い副作用の報告はありません」
その安全性ゆえ、以下のような処方がなされているというのだ。
「アフリカの村では、人々にイベルメクチンを渡すのは医者ではありません。年に1度、簡単な講習を受けた代表者のもとに薬が届けられ、その人がボランティアで配るのです。村人の体重が測れなくても、背の高さから何錠飲むかを判断して配る。例えればビタミン剤を飲むような感覚で、世界中で多くの人が手軽に飲めるという安全性は今後、非常に重要になってくると思います」
肝心の分量についても、
「アビガンは200ミリグラムの錠剤を一度に何錠も、そして何日間も飲まねばなりませんが、イベルメクチンは1錠わずか3ミリグラム。体重50キロの人で、大体1回3~4錠を飲めばいいのです。現在、北里大は臨床実験の山岡邦宏教授、基礎研究の花木秀明・感染制御研究センター長をそれぞれリーダーとして治療薬の研究に取り組んでいます。希望する患者さんへの治験も進め、ぜひ承認にこぎ着けたいところです」
“生みの親”として、薬の活躍を心待ちにしているというのだ。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/news/editorial/2020/03/30/13/13/covid19-update-2 【コロナウイルス 3月30日更新情報】 より
薬剤:
新型コロナウイルス(COVID-19)患者の治療向けの米国FDA承認済みの薬剤、抗体、ワクチンはない。必要に応じて酸素吸入および人工呼吸器を含む支持療法での管理は有効的である。その他の症状についていくつかの薬剤が承認されており、いくつかの治験薬も世界的に多数の治験が実施されている(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/therapeutic-options.html)。
- レムデシビル(RDV)は、静注投与の広域スペクトル抗ウイルス治験薬である。RDVは、RNAポリメラーゼを阻害してウイルスの増殖を抑制するヌクレオシド類似体である。SARS-CoV-2に対してインビトロ試験で抗ウイルス活性が確認されており、関連コロナウイルスではインビトロおよびインビボ試験で抗ウイルス活性が確認されている。RDVは、臨床状態が悪化した場合、患者に特例的に使用されている(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2001191)。RDVは、安全性と有効性を評価するために世界的に無作為化比較対照試験が実施されており、一部の患者には、非対称的、特例的に使用されている(https://rdvcu.gilead.com/)。
- ファビピラビルは、インフルエンザ治療薬として日本で承認されているもう一つの広域スペクトルRNAポリメラーゼ阻害薬であり、新型コロナウイルス(COVID-19)の治療における安全性と有効性を評価するための治験が現在中国で実施されている(https://www.jstage.jst.go.jp/article/ddt/14/1/14_2020.01012/_pdf/-char/en)。
- クロロキンは、マラリアの治療と化学的予防で使用される経口薬であり、ヒドロキシクロロキンは、リウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス、および晩発性皮膚ポルフィリン症の治療で使用されている。これらの薬剤は、細胞内のファゴリソソームのpHを増加させ、ドキシサイクリンにQ熱病原体であるコクシエラ・バーネッティに対する殺菌作用を持たせる。ヒドロキシクロロキンとドキシサイクリンを併用して、Q熱性心内膜炎の治療で使用されている。クロロキンとヒドロキシクロロキンは、SARS-CoV、SARS-CoV-2、その他のコロナウイルスに対する抗ウイルス活性がインビトロ試験で確認されており、ヒドロキシクロロキンは相対的にSARS-CoV-2に対する高い効能が確認されている(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/therapeutic-options.html)。比較対象集団を用いた中国のある研究では、新型コロナウイルス(COVID-19)患者に対してクロロキンを使用した治療では、臨床的およびウイルス学的にも有効性があることが報告されている。中国では新型コロナウイルス(COVID-19)での治療でクロロキンを推奨抗ウイルス薬として追加した(https://www.unboundmedicine.com/medline/citation/32074550/full_citation)。フランスで実施された小規模の研究では、非無作為化比較対照試験の対象集団と比較して、ヒドロキシクロロキンのみの使用、またはアジスロマイシンとの併用で上気道検体のSARS-CoV-2 RNAの検出が減少したことが報告されているが、臨床的有用性は評価されていない(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924857920300996?via%3Dihub)。クロロキンとヒドロキシクロロキンは共に、QT間隔の延長作用があるが、新型コロナウイルス(COVID-19)患者で忍容性が良好であることが報告されている。限られたインビトロ試験および事例報告の臨床データに基づき、クロロキンまたはヒドロキシクロロキンは、いくつかの国で新型コロナウイルス(COVID-19)入院患者の治療で使用が推奨されている。米国では、SARS-CoV-2感染者の治療および予防に対して、ヒドロキシクロロキンの臨床試験がいくつか計画されている。臨床試験に関する詳細は、https://clinicaltrials.govを参照。その一方で、医師がこれらの薬剤を自身や家族のために処方していると言われているため、米国政府はこれらの薬剤の処方を制限している。
- 中国の臨床試験では、抗HIV薬のロピナビル・リトナビル(カレトラ)は肺炎を伴う新型コロナウイルス(COVID-19)の入院患者の治療では有効性が示されなかった(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2001282)。この臨床試験は低力価であり、ロピナビル・リトナビルは世界保健機構(WHO)の研究で調査中という報告がある。
免疫療法:SARS、MERS、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行では、回復期患者の血清を使用する受動免疫療法が適用され、回復期患者の血清が予防およびウイルス量の減少に効果を持つ可能性を示す事例が報告されている(https://www.jci.org/articles/view/138003)。ニューヨーク州知事は、ニューヨーク州では回復期患者の血漿を感染者の治療で使用開始することを発表した(https://www.fda.gov/vaccines-blood-biologics/investigational-new-drug-ind-or-device-exemption-ide-process-cber/investigational-covid-19-convalescent-plasma-emergency-inds)。しかしながら、呼吸器系感染におけるウイルス流行発生前に実施された回復患者の血漿の有効性は不明確な部分があり、適切な対象集団の不足、疾患の重度や基礎疾患の有無、回復期患者の血漿が投与された罹患中のタイミング、投与された中和抗体の力価、および併用療法など、その他の要因が影響した可能性が考えられる。
インターロイキン6は、急性呼吸不全を発症した新型コロナウイルス(COVID-19)感染患者の肺で過剰な炎症反応(「サイトカインストーム」)を引き起こす要因となった可能性がある。IL-6受容体と結合してこれをブロックすることでインターロイキン6の経路を抑制する完全ヒトモノクローナル抗体のサリルマブは、重度の新型コロナウイルス(COVID-19)の入院患者で臨床試験を実施することが予定されている。もう一つのIL-6受容体抗体であるトシリズマブは、中国の重度の新型コロナウイルス(COVID-19)の入院患者21人の治療で使用され、酸素飽和とその他の臨床結果で有効性を示しており、重度の肺炎を伴う新型コロナウイルス(COVID-19)の入院患者を対象に二重盲検無作為化比較試験が予定されている(https://www.onclive.com/web-exclusives/fda-oks-launch-of-phase-iii--tocilizumab-trial-for-covid19-pneumonia)。
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬および受容体拮抗薬:ヒト病原体コロナウイルスのSARS-CoVおよびSARS-CoV-2は共に肺や腸の上皮細胞および血管内皮細胞に発現している受容体とアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合する(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/path.1570)。ACE2の発現は、1型または2型糖尿病患者、またはACE阻害薬(ラミプリル、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリルなど)もしくはアンジオテンシンII タイプI受容体拮抗薬(カンデサルタン、バルサルタン、ロサルタンなどのアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB))で治療を受けている高血圧症の患者では増加する(https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(20)11306-8/fulltext)。またACE2は、チアゾリジンジオンおよびイブプロフェンでも増加することが報告されている。これらのデータは、ACE阻害薬およびARB、イブプロフェンによる治療でさえも、ACE2の発現を増加させることを示しており、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を重篤化させるリスクを増加させる可能性がある。糖尿病や高血圧症の管理ではこれらの薬剤の使用頻度は高く、こういった見解の評価が重要になる。
米国の心臓病学会(AHA-米国心臓協会、ACC-米国心臓学学部、およびHFSA-米国心不全学会、欧州心臓病学会(ESC)欧州高血圧学会、カナダ循環器疾患学会、国際高血圧学会は、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した場合にレニン-アンギオテンシンー アルドステロン系(RAAS)拮抗薬によって症状が悪化するという議論があるが、これらの薬の内服を継続するように緊急声明を発表した。
SARS-CoV-2は、内皮細胞でACE2受容体と結合して、微小循環での血管損傷の原因となる可能性があり、これにより播種性血管内凝固症候群(DIC)および高レベルのDダイマーを誘引する(https://www.practiceupdate.com/content/abnormal-coagulation-parameters-and-poor-prognosis-in-patients-with-covid-19/97218)。
診断検査:
RNAウイルスの有無を検出するための診断検査は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染、情報管理、感染の抑制において重要な役割を果たす。無症状感染者が感染の拡大にもたらす影響は不明だが、中国が、検査陽性者の最大1/3に相当する感染者が無症状または発症が遅かったことを示すデータを公開するといわれている(https://www.dw.com/en/up-to-30-of-coronavirus-cases-asymptomatic/a-52900988)。同様に、武漢市から引き上げてきた日本人の30.8%が無症状感染者であった(https://www.ijidonline.com/article/S1201-9712(20)30139-9/pdf)。中国では無症状感染者を確定感染例数に含めていないが、これらの患者に隔離を義務付けた。韓国では、全土封鎖を実施する代わりに、SARS-CoV-2ウイルスの検査を広範囲で実施し、症状の有無を問わず検査陽性者全員を隔離した。米国では、症状のある場合のみ検査を実施している。米国で広範囲にわたる検査を実際しない場合、コミュニティー内の誰もが、症状の有無にかかわらず感染の確立が高いとされる人から人への感染に晒されることになるため、必要不可欠なサービスに従事する人以外は、自宅待機することが推奨され、屋外では安全な距離(1.8メートル)を置いて人に接するようにすることが推奨される。
米国の規制当局は、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を病院や商業試験を実施する研究室で実施することを承認した。患者の検体は、地理的にも離れた試験施設に送付られ、数時間にわたって一括検査が実施され、数日後に検査結果が通知される。複数人の患者の検体を一度に検査できるデバイスを使用したサービス提供時点の検査が承認され、多くのヘルスケア施設で提供されており、45分で検査結果が出るようになっている(https://www.statnews.com/2020/03/21/coronavirus-test-returns-results-in-45-minutes/)。韓国のようなドライブスルー検査サイトも米国で増加している。医師の指示による検査の予約では、写真付きの身分証明書と保険カードが必要になり、検査結果はおよそ1週間で提供される。
英国では10~15分で人の血液にある抗体の有無を検出する指刺検査を評価中であり、これにより過去の感染を検出できることになるが、現時点でのSARS-CoV-2の有無は確認できない(https://www.theguardian.com/world/2020/mar/25/uk-coronavirus-mass-home-testing-to-be-made-available-within-days)。無症状感染の範囲を把握するには、大規模で体系的な血清有病率の研究が必要となる。
病床および医療機器不足:
新型コロナウイルス(COVID-19)感染患者の15%が入院が必要になり、5%は重篤症状で集中治療室(ICU)に収容され、人工呼吸器が必要になるとされている。感染者数を示す流行曲線が長期間にわたって横ばいに推移しない限り、病床、ICU病床、人工呼吸器、その他の医療用品、並びに呼吸療法士やクリティカルケア看護師が病気になったり隔離対象となったりするなど、医療従事者の不足が恐らく発生する。遠隔地や小規模の病院では、スペース、医療用品、スタッフの数などに制限があり、これにより影響を受ける。診断、治療、および予防策などの提供も不十分になる。自宅待機、社会的距離、咳のエチケット、手洗いなど、ウイルスの感染を軽減するとされる公衆衛生上の対策は医療ニーズと利用可能な医療用品とのギャップを縮めることから、リソース不足の緩和につながる可能性がある。
https://www.pancan.jp/index.php?option=com_content&view=article&id=967:%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&Itemid=1019
【海外ニュース:米国食品医薬品局(FDA)は、コロナウイルス治療に抗マラリア薬の使用を許可】 より 2020年4月5日
■抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキン)について
FDA(米国食品医薬品局)はトランプ政権の計画に緊急承認を与え、抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキンとクロロキン)の数百万回分を全国の病院に配布することを承認しました。FDAは3月31日のクロロキン使用の承認で、COVID-19には確立された治療法がないため基本的に抗マラリア薬を試すのは一見の価値があるとしました。
クロロキン(CQ)とヒドロキシクロロキン(HCQ)は、南米のシンコナの樹から採取されてきたクイニンの合成化合物で、長い間抗マラリア薬として使用されてきました。パテントも切れているジェネリック医薬品で、CQと比べて副作用の少ないHCQは、欧米では炎症を抑制する抗炎症剤としてリウマチや全身性エリテマトーデスに使用されています(本邦未承認)。
コロナウイルスの治療にこの薬を採用した他の国々の臨床経験を引用し「リン酸クロロキンと硫酸ヒドロキシクロロキンがCOVID-19の治療に効果的であると信じることは理にかなっている」と米国FDA主任科学者デニス・ヒントン氏は緊急の承認を与えたことに関して述べています。ヒントン氏は、FDAがその決定を支持するために使用した特定の研究またはエビデンスは引用していませんが、COVID-19に対するクロロキン使用に関してはフランスと中国の論文が知られています。
フランスからは、ヒドロキシクロロキン、またはヒドロキシクロロキン(Hydroxychloroquine)と抗生物質アジスロマイシン(Azithromycin)の組み合わせを投与された20人の患者のアウトカムを追跡した臨床研究の成果が発表されており、米国トランプ政権とコロナウイルスの治療薬を処方する他の支持者によって広く引用されています。この研究ではヒドロキシクロロキン(HCQ)のみを投与された14人の患者の半数は改善し、HCQとアジスロマイシン併用療法を受けた6人は全員が改善しました。
中国からは武漢大学人民病院において2月に実施された64名のSARS-CoV-2陽性の患者を対象にしたランダム化比較試験の結果が発表されています。
方法: 2020年2月4日から2月28日にランダム化比較試験に参加した患者は、無作為にコントロール群の標準療法(Antiviral Agent、Antibacterial agent、Immunoglobulin、Corticosteroid)とテスト群の標準療法+ヒドロキシクロロキン(HCQ)に割り当てられ、5日間の治療の後、治療成績、臨床的回復までの時間(TTCR)、臨床的特徴が評価されました。コンピュータ断層撮影検査(CT)は、HCQの効果を評価するために、ベースライン時(Day1)および治療5日後(Day5)に実施されました。
結果:HCQ(400mg/d)を標準治療に加えた治療を受けたテスト群では肺炎が改善した患者の割合が高く(80.6%、25人/32人)、コントロール群(54.8%、17人/32人)に比べて多くなりました。(P=0.0476) また、病気が進行し重症化した患者はHCQ群では0%(0人/32人)であったのに対してコントロール群では12.9%(4人)でした。また、臨床的回復までの時間(TTCR)に関しては、体温の回復時間と咳の寛解時間がHCQ治療グループで大幅に短縮されました。
結論:COVID-19の患者に対するHCQの使用はTTCRを大幅に短縮し、肺炎の吸収を促進する可能性があります。
現在、COVID-19に関しては、100以上の臨床試験が世界中で進行中です。日本製のファビピラビルFavipiravir(商品名アビガンAvigan)とトシリズマブTocilizumab(商品名アクテムラActemra)の試験がいま中国で進められています。しかし、中国で行われたCOVID19 に対するファビピラビル(商品名アビガン)単剤オープンラベル試験は論文が撤回されていますので、他国で行われている厳しいプロトコールの臨床試験結果が待たれます。
ノバルティスとバイエルは、何百万回分ものHCQを米国連邦政府に提供しており、戦略的国家備蓄を通じてそれらは配布される予定です。FDAは、米国のパンデミックの震源地として浮上しているニューヨークの病院に数十万回分の薬剤を配布する計画を承認しました。今回のFDA承認により、米国の医師はパンデミックに対応して数週間の「適応外」使用を許可されたことから、COVID19患者と医療関係者に対して早期投入、予防的使用も可能となることからリリーフにつながることが期待されています。
日本では政府が、日本製ファビピラビル(商品名アビガン)の増産を企業に依頼し、世界的に供給することを宣言しました。国内の不安を和らげ、COVID19の死亡者を減らすためにも該当する医療施設に対して迅速に充分な数を提供することが期待されています。
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